Southern – American gourmet style

The American Gourmet Style

American Gourmet Style

サザンのFood&Drink

8 / 13の地域料理

Food & Drinkin Southern

ウエストバージニア、ケンタッキー、アーカンソー州から南側、メキシコ湾、大西洋に至る地域はまさにアメリカ料理の宝庫。ポーク・バーベキュー、カントリー・ハム、グリッツ、チキン料理、桃やピーナッツそして、ガーデン・フレッシュ・ベジタブルと呼ばれる野菜類が多彩な南部料理・食材に色を添えています。ダウン・ホームとは南部風の家庭料理の意であり、母の味を意味する気取らない料理を指しますが、家族を大切にし、道行く人を気軽に家に招き入れる気質も含んでいます。

サザンのフード
テネシー・ザ・エルヴィス・ザ・キング

文字通りエルヴィス・プレスリーがこよなく愛したサンドイッチとして知られていますが、南部では以前からよく知られていたレシピとも言われています。ピーナッツバターとバナナが主な材料。ピーナッツバターをパンに塗り、バナナはあらかじめ砂糖をかけて焼いておきます。加えてお好みでレーズン、マシュマロ、ベーコンを挟んでオリジナルに。フライパンやグリルにバターを溶かし、パンを焼き上げます。

<主な材料>
ピーナッツバター・バナナ(キャラメライズ)・レーズン・ベーコン・マシュマロ(パンに塗りやすいよう、細切れにしたもの)

ノースキャロライナ プルドポーク

「プルド」は、触るだけでほろほろにほぐれる程にやわらかくなる、その状態を指します。調理方法は、赤身肉(肩ロースや時には丸ごと豚一頭)を使用し、中低温度でゆっくりと長時間調理(ローストまたはBBQ)します。低温で長時間調理すると肉全体がとてもやわらかくほぐれやすくなります。調理前のマリネにも、あえるソースにもヴィネガーの酸味を効かすのがノースキャロライナ・スタイル。ブリオッシュ・バンを使うと味がしみて一層美味しくなります。

<主な材料>
プルドポーク(豚肩ロース)・赤ワインビネガー・レモンジュース・マヨネーズ・コールスロー

サザンの伝統料理Traditional Southern Cuisine

  • スカッシュキャセロール

    豊富に収穫されるスカッシュを主成分とし、他の野菜や調味料を組み合わせたキャセロールをオーブンで焼いて作る、夏のアメリカ伝統家庭料理。

  • ハミングバードケーキ

    バナナ、パイナップル、くるみが入った濃厚なスパイス風味で、クリームチーズフロスティングで覆われているケーキ。南部料理で人気がある甘くて美味しいアメリカの伝統的なデザート。

  • マカロニ&チーズ

    ゆでたマカロニをチーズソースでコーティングしたアメリカのクラシックな料理。濃厚でクリーミーなチーズソースが、マカロニと絡んで美味しい一品。

  • デビルドエッグ

    ゆで卵の半分に切り、取り出した黄身をマヨネーズ、マスタード、香辛料などで混ぜ、卵白に戻して作られる、前菜やパーティー料理として広く親しまれているおつまみ料理。

  • ガンボ

    魚介や鶏肉等をベースとし、オクラやお好みの香味野菜等をおコメと煮込んだスープ。
    ケイジャンスパイスを使用する濃厚でスパイシーなルイジアナ州の伝統料理。

  • プルドポークサンドウィッチ

    豚の肉を低温で長時間調理して柔らかくし、フォークや爪を使って細かく裂いた状態にして、バーベキューソースや調味料を絡めて挟むバーガー。

  • ホッピンジョン

    ブラックアイドピースと豚肉(通常はベーコンまたはハム)をお米と一緒に煮込み香辛料で味を調えた炊き込みご飯。特に新年の日に食べられることが一般的。

  • サザンシュリンプ&グリッツ

    クリーミーなグリッツにシュリンプをトッピングしたり混ぜ込む、シンプルながらも豊かな味わいのサザンカントリーの代表的な一品。

  • ハッシュパピー

    揚げられたコーンミールの小さなドーナツ状のサイドディッシュ。クリスピーで外側はゴールデンブラウン、内側はもちもちとした食感が特徴。

  • アラバマホワイトBBQソース

    アラバマ州で生まれた鶏肉のバーベキューやサンドイッチにも使用されるマヨネーズがベースの特徴的なバーベキューソース。爽やかな酸味とクリーミーなテクスチャーが特徴。

  • ソーセージグレイビーアンドビスケット

    焼いたビスケットにソーセージのクリーミーなホワイトソース(グレイビー)をかけたカントリースタイルの朝食。

  • チキンポットパイ

    焼かれたパイ皮で覆われたクリーミーなチキンと野菜の具が詰まったパイ。シンプルでありながらもリッチな味わいが詰まったクラシックな料理。

  • スパイシーチェダーチーズストロー

    パイ生地やビスケット生地にスパイシーチェダーチーズを混ぜ込み、ストロー形状に焼き上げた一口サイズの前菜料理。

  • ブルンズウィックシチュー

    ジョージア州やバージニア州などで愛されている鶏肉や豚肉、野菜、トマト、リマ豆やコーンなどが使った濃厚で風味豊かなシチュー。

ちょこっと「食」に関する地域の情報Tidbits on Local “Food”

  • アラバマ州 主な農作物

    メキシコ湾からの暖かく湿った空気により南部の地域が温暖なアラバマ州、大陸からは乾燥した空気の影響もうけ夏は暑くなりますが冬は温暖で過ごしやすい地域です。この州の主な農作物はトウモロコシ、大豆、ピーナッツ、小麦など。

  • オクラホマ州 主な農作物

    一年を通じておおよそ温暖な気候の地域。冬は寒く夏は涼しい。そして春先から晩夏にかけて雷雨をともなうことがあります。小麦、大豆、トウモロコシ、ソルガムなどが主な農作物です。

  • ジョージア州 主な農作物

    カスピ海や黒海に面するこの州は温暖な気候を有します。州都アトランタも温暖で過ごしやすく、四季もはっきりとしています。福岡と同じ緯度に位置する、ということからも想像できる過ごしやすい地域です。この州の主な農作物は、ピーナッツ、トウモロコシ、ピーカンナッツ、ブルーベリー、メロン、スイカ、大豆、唐辛子、小麦、キュウリ、桃など多品種にわたります。

  • デラウェア州 主な農作物

    面積がさほど大きくなく南北に長いデラウェア州。東側が大西洋に接していることもあり、夏は暑く湿度も高め・冬は寒く降雪も見られる州です。この州の主な農作物は、トウモロコシ、大豆、大麦、小麦などです。

  • フロリダ州 主な農作物

    1 年を通じて温暖な気候で日光が降り注ぎ、 降水量も多い土地です。起伏が少ない大地の海岸沿いではカルシウム・ミネラルが豊富で、柑橘系果物の栽培に適しています。オレンジ、グレープフルーツ、いちご、メロン、スイカなどのフルーツの他、トマト、パプリカ、じゃがいもなどの野菜も多品種栽培されています。

  • ウエストバージニア州 主な農作物

    山脈の中に存在する州のため、周りの山々からの影響を受けやすい州です。標高が高い場所・低い場所によって湿度も気温も変わります。標高が低いため高温多湿な夏と温暖な冬の気候が特徴の西部(東部はもっと穏やかな気候)。標高が高めで高原地域の南部は夏は比較的に涼しく冬は温暖な気候です。主な農作物はトウモロコシ。

  • ケンタッキー州 主な農作物

    米国の中心部に位置しているため 1 年を通じて温暖で快適な州。 州の四季ははっきりとして、夏・冬とも少し暑くそして少し寒い気候です。 春と秋はとても過ごしやすい地域です。この州の主な農作物は、大豆、トウモロコシ、小麦です。

  • テキサス州 主な農作物

    広大な面積を有するテキサスは気候もそれぞれ違います。大きく分けて東側は湿気地帯、西側は乾燥地帯、に分かれます。さらに細かく分けると東部は温暖湿潤気候、西部はステップ気候、州南部では亜熱帯性の気候が見られます。複数の気候区が交わっているこの地域では、トウモロコシ、小麦、ソルガム、米、ピーナッツなどが栽培されます。

  • ノースカロライナ州 主な農作物

    東西に長いノースカロライナ州。東側は大西洋に接しています。夏の平均気温は30℃前後、冬も10℃前後と非常に穏やかな安定した気候を有する州です。この州の主な農作物は、大豆、トウモロコシ、さつまいも、小麦、ピーナッツ、ブルーベリー、メロン、スイカなど。

  • ミシシッピ州 主な農作物

    長く湿度も高い夏、短く温暖な気候が特徴のミシシッピ州。降水量が多く、ハリケーンと竜巻が発生しやすい州としても知られています。この州の主な農作物は、大豆、トウモロコシ、米、さつまいも、小麦、ピーナッツです。

  • アーカンソー州 主な農作物

    大阪とほぼ同じ緯度 35°に位置するアーカンソー州。四季もあり年間を通じて温暖で過ごしやすい州です。ここで栽培される主な農作物は大豆、米、トウモロコシ、小麦、ピーナッツ、オーツ麦です。

  • サウスカロライナ州 主な農作物

    沿岸部に位置する州で夏は高温多湿、冬は温暖、秋・冬も過ごしやすい季節を有します。年間を通じて降水量が多いのが特徴です。この州の主な農作物は、トウモロコシ、大豆、桃、ピーナッツ、小麦、メロン、スイカ、などです。

  • テネシー州 主な農作物

    日本の関東地域とほぼ同じ緯度にあるテネシー州。アパラチア山脈の標高が高い地域以外は温暖で非常に過ごしやすい気候を通しています。この州の主な農作物は、大豆、トウモロコシ、小麦、キノコ類です。

  • バージニア州 主な農作物

    気候により 5 つの地域に分かれるバージニア州。南部や東部はより暖かく湿気も多い傾向にあります。ここで栽培される主な農作物は、トウモロコシ、大豆、小麦、りんご、ピーナッツ、かぼちゃ、大麦などです。

  • メリーランド州 主な農作物

    州の東側と西側と気候が異なります。東側は長く暑い日が続きますが短い冬は温暖です。西側は一年を通じて降水量が多く、寒い冬を過ごさなくてはなりません。この州の主な農作物は、トウモロコシ、大豆、小麦、大麦です。

  • ルイジアナ州 主な農作物

    温暖湿潤気候に区分される州ですが、温帯~熱帯の遷移部の位置に属するため、夏は高温多湿、冬は温暖という気候です。この州では主に大豆、トウモロコシ、米、サトウキビなどが栽培されます。

アラバマ州

Food & Drinkin Southern

アラバマ州では公民権運動などの歴史、文化、伝説的な音楽、車、宇宙について学び、ビーチや山々、食を満喫してください。モンゴメリーとバーミンガムはアトランタから車で 2 時間半、モービルとガルフショアーズはニューオーリンズからほぼ同距離、アラバマ州の街まではナッシュビルから車で数時間です。

  • ガルフショアーズのビーチでリラックス

    アラバマ州のガルフショアーズの白砂のビーチと澄み切った海には平穏と静けさがあり、リラックスして日光浴を楽しむには最高の場所です。またシーフードがお好きならまさにここがうってつけです。モービルのウィンツェルズ・オイスター・ハウス(Wintzell’s Oyster House)に足を運べばメキシコ湾で取れた新鮮なカキを堪能できます。

    モービルにあるウィンツェルズ・オイスター・ハウスの新鮮なシーフード料理

  • メキシコ湾を眺めながら

    南部には素晴らしい音楽の生演奏スポットが無数にありますが、それらが集結したような場所の 1 つがガルフショアーズのビーチブールバード(Beach Boulevard)にあるザ・ハングアウト(The Hangout)です。このビーチバーは家族連れに優しい店で最高の料理と飲み物が揃っています。そしておまけに海の眺めと心地よい海風も堪能できます。
    また「アメリカ最後の最高のロードハウス(Last Great Roadhouse in America)」と呼ばれる、フロラバマ(Flora-Bama)にもぜひ立ち寄ってください。 .この店の名前はちょうどアラバマ州とフロリダ州の州境にあるその立地に由来しています。この海辺の木造小屋風の迷路のような建物では、食事、飲み物、生演奏、そしてメキシコ湾の壮大な眺めを楽しむことができます。

    ガルフショアーズでメキシコ湾を臨む憩いの一時

バーミンガム

Food & Drinkin Southern

バーミンガムで一日中食を楽しむEnjoying Food All Day Long in Birmingham

「南部のディナーテーブル」と呼ばれる、温かく気取らない雰囲気のバーミンガムは、他にはない珍しい、新しい創造性が混じり合ったグルメの町です。
この町の傑出したライブ音楽シーンや斬新なカクテルのおかげで、ディナーから最高の夜までの時間がスムーズに流れていきます。バーミンガムで屈指のレストランとナイトライフを満喫するヒントです。

  • 賑やかなエンターテインメントの中心

    バーミンガムにはすべてが揃ったエンターテインメント施設が近隣に複数あり、それぞれにレストランやバー、音楽の場やブティック、ギャラリーなどが集まっています。この町で最初の「路面電車の町」として国家歴史登録財に指定されているファイブ・ポインツ・サウス(Five Points South)には、受賞歴のあるレストラン、町を象徴する家々などがあります。バーミンガムで最もホットなエンターテインメント地区です。そして、もうひとつのホットなエリアといえばエイボンデール(Avondale)です。ここには賑やかな屋外パティオがあるパークサイドカフェ(Parkside Café)など、さまざまな種類のレストランやバー、ショップが並んでいます。ダウンタウンの東には、36 ブロックの広さのレイクビュー(Lakeview)があります。住宅街、レストランやナイトライフが楽しめる店、そして州有数の規模を誇るファーマーズマーケットなどが混在する、活気に満ちたエリアです。

  • カクテルを味わうのに最高の場所

    バーミンガムのカクテルシーンには、伝統にモダンな感覚を加えたカクテルや新しいカクテルを作るクリエイティブなバーテンダー、ミクソロジストがあふれています。地下に入って路地を通り抜け、隠れ家のようなピルクロウ・カクテル・セラー(Pilcrow Cocktail Cellar)を訪れアガベベースのスピリッツをはじめとしたメニューを味わいましょう。科学をテーマにしたバー、ザ・ランバー(The Lumbar)で地元のビールと一緒にクリエイティブな南部のソウルフードを楽しむのもよいでしょう。ザ・ランバーは共同作業スペースを提供しているのも特徴です。

  • 思い出に残る食事

    近所のカフェからフードコート、高級レストランまで、バーミンガムにはだれもが楽しめるあらゆる味覚が集まっています。いろいろものを少しずつ試してみたければザ・ピジッツ・フード・ホール(The Pizitz Food Hall)へ向かいましょう。ここには、2 軒のフルサービスレストランと12 軒の屋台、そしてカクテルバーや地元の小売店があります。地元の人に人気のジャンマルコズ(Gianmarco’s)は、家族経営のレストランです。地元の食材を使った伝統的なイタリア料理はとても人気があります。

  • 美しい風景を楽しむひととき

    屋上に上って美しい景色を眺めエネルギッシュな雰囲気を感じてみませんか。バーミンガムには屋上を活用したバーがたくさんあります。エライトン・ホテル(Elyton Hotel)の 16 階にあるムーン・シャイン(Moon Shine)で職人技が光る小さなプレートに乗った軽食と手作りのカクテルはいかがでしょうか。地元の若手エリートに人気のキャリガンズ・パブリック・ハウス(Carrigan’s Public House)で屋上の暖かな南風を楽しむのもよいでしょう。ハビタット・フィード・アンド・ソーシャル・ラウンジ(Habitat Feed & Social Lounge)は深夜まで創作カクテルとシェアプレートが楽しめることで知られ、宝石のように華やかな装飾が魅力です。

    美しく彩られたハビタット・フィード・アンド・ソーシャル・ラウンジの屋上

人々が美食の街と注目する3つの理由

博物館、音楽、史跡の数々が眠るアラバマ州の文化的中心都市、バーミンガム。そこは賞賛されるべき街です。
この街はニューヨークタイムズ(New York Times)紙の「2017 年に行きたい世界の場所 52 選」に選ばれたことがあります。美食の街として高い評判を得ているこの街は、ザガット(Zagat)が年に 1 回発表する「アメリカで最も刺激的な食の都市」にも複数回選ばれています。すでにお腹が空いてきたことでしょう。現地の味をどうぞ思う存分。


  • 全米に知られる一流レストラン

    2012 年に「南部ベストシェフ賞」を受賞したクリス・ヘイスティングが厨房に立つホット&ホット・フィッシュ・クラブ(Hot and Hot Fish Club)では当シェフが手掛ける絶品料理を楽しめます。特にトマトサラダとエルビス・プレスリードーナツがお勧めです。1907 年創業のベッセマー近くにあるブライトスター(Bright Star)はギリシャにインスパイアされた料理を手掛けます。昔も今も変わらない味で人々を魅了し2010 年に「ジェームズ・ビアード・アメリカン・クラシック賞」を受賞しました。その他、カフェデュポン(Café Dupont)、ジョニーズレストラン(Johnny’s Restaurant)、ベットラ(Bettola)、ジム&ニックズバーベキュー(Jim ‘N Nick’s Bar-B-Q)も素晴らしいおすすめのレストランです。

    シェフお手製のビーツサラダ、リンゴの花添え


  • クラフトビール醸造所で楽しむ 1 杯

    ビールやタップルームに工夫をこらす醸造所が増えており街にクラフトビールが根付きつつあります。グッド・ピープル・ブリューイング・カンパニー(Good People Brewing Company)では屋外テラスで楽しみながら職人がビールを醸造する様子を見ることができます。2015 年に地元で一番の醸造所に選ばれたエイボンデール・ブリューイング・カンパニー(Avondale Brewing Co.)では1 年中屋外テラスを利用でき、様々なライブ・ミュージック・イベントが催されます。カハバブリューイング(Cahaba Brewing)は広々としたタップルームにアーケードゲームやソファがあります。さらに大きな窓ガラスで仕切られた醸造室の様子を見られるようになっており、ゆっくり楽しめる空間を提供しています。トリム・タブ・ブリューイング(Trim Tab Brewing)でライブミュージックや地元のアーティストによる作品に触れたり、ゴースト・トレイン・ブリューイング(Ghost Train Brewing)に赴き屋内や屋外席で 1 杯楽しむのも良いと思います。

    カハバ・ブリューイング・カンパニーの出来たてのビール


  • カクテルと芸術の融合

    バーミンガムには芸術の域に達したカクテルを楽しめるバーがあります。キャリガンズ・パブリック・ハウス(Carrigan’s Public House)ではカジュアルな屋上テラスでお酒を堪能できます。ピジッツ・フード・ホール(Pizitz Food Hall)にあるルイスバー(The Louis bar)で 1 杯楽しむのもいいでしょう。おつまみはホール内にある種類豊富な地元の独立系レストランからオーダーできます。

    バーテンダーが生み出す創作カクテル

ウエストバージニア州

Food & Drinkin Southern

  • ウェストバージニア州は四季折々いつも感動を与えてくれます。夏は太陽の下でサイクリングや水泳、秋は蜂蜜色に染まる景色の中をドライブ、冬にはスキーや雪遊び、春には野生の花が咲き誇り滝の流れる山々へ。歴史あるアパラチアンの伝統文化を見つけ地元の名物料理に舌鼓を打つことができます。アメリカの中部アトランティック地域と南東地域からそう遠くないこの州ですべてを楽しみ尽くしてください。

  • アパラチア料理

    春には州を代表する野生タマネギである「ヒラタマネギ」を小さなダイナーから高級レストランまであらゆる料理で味わうことができます。ほかにもウェストバージニア州で外せない人気の料理にはイタリア移民が考案したペパロニロール、ゴールデンデリシャス品種の発祥地でもあるこの州で作られるアップルダンプリング、そして毎年 9 月にプレストン・カウンティ・バックウィート・フェスティバル(Preston County Buckwheat Festival)で振舞われるそば粉のパンケーキなどがあります。

    毎年春になると、自称「世界一のヒラタマネギ産地」であるリッチウッドに、ウェストバージニア産の野生の玉ねぎを求める人々がやってきます。

アパラチア風味が加わった名物料理 4 選

スロードッグ、ペパロニロールの味を未体験の方がいれば、その方はおそらく山が多く豊かな歴史に彩られたウェストバージニア州をまだ訪れたことがないのでしょう。
アパラチアのルーツと豊富な地元の食材を融合させたウェストバージニア州の食は気取らず風味がよく歴史的でさえある点が特徴です。手で食べる軽食から地元産の蒸留酒に至るまで、この土地の名物を味わってみてください。


  • ペパロニロール:ウェストバージニア州の味

    ウェストバージニア州以外の人にペパロニロールについて尋ねても、おそらくぽかんとした顔をされるだけでしょう。逆にウェストバージニア州の人に尋ねたらパン生地にペパロニを練りこんで焼き上げるこの地方自慢のおいしいコンフォートフードについて長々と話してくれるはずです。このレシピが誕生したのは 1920 年代。ボリュームがあり携帯できる食事を必要としていた炭鉱労働者のためにイタリア系のパン屋が考案したのがはじまりです。ウェストバージニア州ではどこでもペパロニロールに出会えますが、どうせならフェアモントにあるカントリー・クラブ・ベーカリー(Country Club Bakery)でオリジナルのレシピを味わってみたいものです。

    フェアモントにあるカントリー・クラブ・ベーカリーのメニューには1927 年からペパロニロールが載っています


  • スロードッグ:道路沿いで手軽に食べられる食事

    ウェストバージニア州でもう 1 つ忘れてはならないコンフォートフードは、州内の一風変わった食堂で食べることができるスロードッグです。ホットドッグにミートソース(チリからビーンズを除いたようなもの)、刻みタマネギ、キャベツとマヨネーズを和えたコールスロー、イエローマスタードがかかっておりピクニックに欠かせない食べ物を 1 つにまとめたような一品です。食べるときに手は汚れても味は抜群です。店によって具のバリエーションはありますが、スタンダードなスロードッグならチャールストンにあるスキーニーズ・オブ・ウェスト・バージニア(Skeenies of West Virginia)で味わってみてください。


  • ウェストバージニア州産のヒラタマネギ:大地の味

    ヒラタマネギ(別名野ネギ)は春によく出回る野菜で、タマネギの味がするリーキやニンニクのような匂いがする葉タマネギによく例えられます。エルキンスのランプス・アンド・レイル・フェスティバル(Ramps and Rail Festival)などいくつかの町で毎年ヒラタマネギのお祭りが開かれています。


  • ウェストバージニア州産ワイン

    ウェストバージニア州の穴場のワイナリーではなだらかな山やのどかなブドウ園など思わずワインで乾杯したくなるたくさんの景色に出会うことができます。ウェストンにある家族経営のランバーツワイナリー(Lambert’s Winery)はさまざまなワインを少量生産しているワイナリーです。ワイナリーの見学やワインの試飲も体験できます。サマーズビルのカークウッドワイナリー(Kirkwood Winery)ではリンゴやエルダーベリーといった果物や野菜を発酵させたワイン、昔ながらのタンポポのワインや蜂蜜酒を味わっていただけます。

アーカンソー州

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  • ブルース、バーベキュー、そして素晴らしきアウトドア

    雄大な山と澄んだ川。「自然の州」として知られるアーカンソー州には独特の魅力があります。活気ある都市とのどかな田園地帯の両方を体験していただけます。また、ブルース、ジャズ、フォーク音楽発祥の地でもあります。リトルロックなどの都市では国際的な雰囲気を、山間の小さな町では南部のおもてなしをお楽しみください。

リトルロックでアウトドアと地ビールを味わう

アーカンソー州の州都リトルロックでは、古代の杉の木々が茂る水辺を進むカヤックツアーを手配したり森に覆われたトレイルをピナクル山の頂上を目指して歩いたりすることができます。水上の旅や風光明媚なハイキングを楽しんだ一日の締めくくりは、リトルロック名物のユニークな地元の醸造所で楽しい時間を過ごします。頑張った自分へのご褒美になるでしょう。

  • 地元の「ホップ・スポット」

    クラフトビールはリトルロックで大変人気があります。アウトドアアドベンチャーの後はクラフトビールも満喫します。ロスト・フォーティ・ブリューイング(Lost Forty Brewing)を訪ねると自然を引き続き楽しむことができるでしょう。アーカンソー州で最後の真の原生林、神話的な「失われた」16 ヘクタール(40 エーカー)にインスピレーションを得たこの醸造所は、ダブル・ラブ・ハニーなどのユニークな味を生み出すとともに土地の保護という慈善活動の使命も果たしています。ホップや歴史を求めるなら屋外パティオのある改装済みのレンガ造りの建物、ストーンズスロー・マックパーク・ブリューパブ・アンド・ビアガルテン(Stone’s Throw MacPark Brewpub and Biergarten)を訪れてください。ビールとシードルは 14 種類から選ぶことができます。テーブルには敷地内のアヨフーズ(AYO Foods)やフードトラックなど、ビールに合う料理をぜひ並べてください。

    ロスト・フォーティ・ブリューイングで、地元のビールと美味しい料理を楽しみます

  • メイン・ストリート・クリエイティブ・コリドーと
    リバーマーケット地区:コンフォートフードとビール

    リトルロック滞在中、時期が合えばエンターテインメント地区のリバーマーケット(River Market)とメイン・ストリート・フード・トラック・フェスティバル(Main Street Food Truck Festival)を散策することができます。 5 万人以上が来場するというフード・トラック・フェスティバルは、大賑わい。地元と海外の食べ物はもちろん、甘味と塩気が絶妙なハーモニーを奏でるワッフルバーベキューサンドイッチといったクリエイティブな料理もあります。
    ロスト・フォーティ・ブリューイング(Lost Forty Brewing)をはじめとする地元の醸造所のテントにもぜひ立ち寄ってみたいものです。
    ロストフォーティのテントで私が試飲した軽い口当たりのラブ・ハニー・ボック(Love Honey Bock)は蜂蜜のかすかな甘味が印象的です。
    食に関係するフェスティバルや魅力的なレストランが豊富なこの都市は、活気溢れるフード&ビバレッジシーンで知られています。クリエイティブ・コリドーの常設レストランの 1 つ、スリー・フォールド・ヌードルス&ダンプリング・カンパニー(Three Fold Noodles & Dumpling Co.)にも立ち寄り本格的な味わい深い料理に舌鼓を打つこともできます。
    最後にダウンタウンのリバーフロントパークへ。アーカンソー川沿いに位置する約 13 ヘクタールの美しい公園は時間をかけて観光する価値が十分にあります。 パーク内にはこの都市の名前の由来となった「ラ・プティ・ロシュ(La Petite Roche)」や、アーカンソー・リバー・トレイル、ヴォーゲルシュワルツ彫刻庭園(Vogel Schwartz Sculpture Garden)などの見どころがあります。ヴォーゲルシュワルツ彫刻庭園のテラスや歩道に設置されたユニークな彫刻をぜひゆっくりと見て回ってください。美しい景色が望めるリバーフロントパークのアーカンソー川沿いを散歩するのもお忘れなく。

    ダウンタウンにあるリバーマーケット地区からの眺めを満喫

オクラホマ州

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  • 西部の歴史、先住民の文化、南部の魅力を体験を

    オクラホマ州は唯一無二の場所にあります。アメリカのほぼ中央に位置しているというだけでなく西部開拓時代の歴史、アメリカ先住民文化、真の南部の魅力が見事に融合しているというのもその理由です。パウワウとロデオ、西部開拓時代の博物館とカントリー音楽、南部のコンフォートフードとルート 66 の名残が共存するオクラホマ州には複数の文化が混ざり合っており、その姿は実にアメリカ的です。33 の州立公園、険しい山々、数多くの野生生物、よく知られている広大な大草原があり、美しい風景に囲まれている点も魅力です。賑やかなオクラホマシティーとタルサという存在があるため田舎の生活と都会の雰囲気の両方を味わうことができます。

  • オクラホマ州の大都市

    オクラホマ州といえば小さな町と広大な風景が特徴ですがすべてが田舎というわけではありません。オクラホマシティーでぜひ訪れたいのがブリックタウン(Bricktown)です。かつての倉庫地区がエンターテインメントのメッカとして生まれ変わったこの地区には、バー、クラブ、ブティック、食堂が集まっているだけでなくペイコムセンター(Paycom Center)やチカソー・ブリックタウン・ボールパーク(Chickasaw Bricktown Ballpark)もあります。 ブリックタウンの中心部を巡る水上タクシーツアーに乗船することもできます。
    オクラホマシティーでは、ブームに沸くグルメシーンも楽しみの 1 つです。地元の人にお気に入りのバーベキュー、チキンフライドステーキ、フライド・オニオン・バーガーのおすすめの店をぜひ尋ねてみてください。

ケンタッキー州

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手作りのバーボンから伝統料理まで、ブルーグラスの州ケンタッキーで思い出作り。

世界のバーボンの 95 % を生産するこの地でぜひ壮大な伝統に浸ってみてください。ケンタッキー州を象徴するクラフト蒸留所を巡るツアーに参加してケンタッキー州の活気あふれる文化に浸っていただくことができるのです。ここでは、美しい敷地を散策したり蒸留元で職人の仕事に参加したり、「エンジェルズシェア」を吸い込んだりすることができます。
ケンタッキー・ホース・カントリー(Kentucky Horse Country)では牧歌的な風景の中にあるなだらかな農場や作業用納屋を見学した後、レースでエキサイティングな一日を過ごすことができます。ここは何と言ってもキーンランド、チャーチルダウンズ、そして有名なケンタッキーダービーの本拠地です。世界最長の洞窟に驚嘆し見事な渓谷を眺め隠れた滝までハイキングをするなど、息をのむような絶景を満喫してください。冒険やリラクゼーション、エンターテインメントを楽しめる場所が州内のいたるところにたくさんあります。

  • 伝統的な蒸留酒とスポーツ

    ケンタッキー州で最も有名な輸出品はもちろん、「アメリカのネイティブスピリット」と呼ばれるバーボン。そして最も有名なスポーツイベントはサラブレッド競馬です。この 2 つを取り巻く文化が溶け合い独自の文化が生まれ発展を続けています。特に食べる物や飲み物の面で言うと、ケンタッキーダービー(Kentucky Derby)での銀のカップに注がれたミントジュレップからレストランのすばらしい料理に合わせたバーボンまで。ケンタッキー州自慢の飲食物は、アメリカ先住民、イギリス人、アイルランド人、スコットランド系アイルランド人、ドイツ人、アフリカ系アメリカ人からの何世紀にもわたる影響を受けて育まれてきました。最近ではアーミッシュ、アジア、ラテン系民族の影響も加わり、伝統と味覚の素晴らしい組み合わせが印象に残ることと思われます。

  • ケンタッキー州の人物史、
    カーネルサンダースも

    エイブラハム・リンカーン、モハメド・アリ、「ブルーグラス音楽の祖」ビル・モンローを輩出したケンタッキー州は、アメリカの歴史において今に伝えています。もちろんフライドチキンの秘伝のレシピを考案してケンタッキー州からケンタッキーフライドチキン王国への一歩を踏み出したカーネル・サンダースも忘れてはなりません。このような影響力の高いアメリカ人の暮らしや物語を伝える場所、博物館、ランドマークをぜひ訪れてください。そして、歴史情緒あふれる小さな町、大都会、アート地区、馬牧場など、いろいろな所をめぐって楽しんでみてください。

    ケンタッキー州は全世界のバーボンの 95 %を生産しています。これは州の住民 1 人あたり 1.5 樽分のバーボンに相当します。

  • ケンタッキー・バーボン・トレイル

    メーカーズマーク、フォアローゼス、ワイルドターキー、ウッドフォードリザーブなど有名な蒸留所9か所を巡るロードトリップでは、「アメリカのネイティブスピリット」をぜひ飲んでみてください。バーボンが蒸留される様子や施設内を見学することもできます。ツアー終了後には試飲会があり、1 ~ 2 種類のカクテルレシピを楽しむ事ができます。

ケンタッキー州の料理:ルイビルのバーボンとアイコニックな料理

ルイビル

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ケンタッキー州ルイビルの豊かな文化は、バーボンの伝統や昔ながらの料理を特色として高い評価を得ている食のシーンにまで及んでいます。
州最大の都市ルイビルには、さまざまな博物館や名所があり都会のアウトドア体験や活気のある地域もあります。ブルーグラス音楽やケンタッキーダービーの本拠地でありながらバーボンやユニークなグルメが数多くあることでも有名です。食欲を増進させルイビルの魅力を存分に味わう準備をぜひしてください。

  • アーバン・バーボン・トレイル

    ケンタッキー州はバーボンの代名詞も同然です。そしてバーボンの原酒を味わう方法が街の中心でたくさん見つかります。バーボン愛好家ならカクテルから料理まで、地元のバーやレストランによって監修されたユニークなバーボン体験を提供しているアーバン・バーボン・トレイル(Urban Bourbon Trail™)を訪れてはいかがでしょう。それぞれのメニューには少なくとも 60 種類のバーボンが用意されており、お好みで選ぶことができます。チャード・バーボン・キッチン & ラウンジ(Charr’d Bourbon Kitchen & Lounge)、ポーチ・キッチン & バー(Porch Kitchen & Bar)、ニート・バーボン・バー & ボトル・ショップ(Neat Bourbon Bar & Bottle Shop)、オールド・シールバック・バー(Old Seelbach Bar)など数十ヵ所もあるお店から自分だけの旅程を組んでみてください。どの店に行ってもルイビルの公式カクテル、オールドファッションドをぜひお試しください。

    ポーチ・キッチン & バーでは、バーボンカクテルとホットブラウンをお楽しみいただけます

  • ケンタッキー・バーボン・トレイルに
    ある蒸留所

    熟練した蒸留酒製造業者なくして素晴らしいバーボンを味わうことはできません。ルイビルでは製造業者に事欠きません。ケンタッキー・バーボン・トレイル(Kentucky Bourbon Trail®)の出発点であるフレイザー歴史博物館(Frazier History Museum)はウェルカムセンターとして機能し、コンシェルジュサービスを提供してお客様の体験を最大限に活かすための旅行の計画をお手伝いします。さまざまな蒸留所を訪れバーボンの製造について学び、産地直送のケンタッキー州最高のバーボンを味わうことができます。ルイビルのダウンタウンにあるバーボン地区(Bourbon District)には、ケンタッキー州初の商業蒸留所であるエヴァン・ウィリアムズ・バーボン・エクスペリエンス(Evan Williams Bourbon Experience)をはじめいくつかの蒸留所があります。さまざまな二次樽仕上げで知られるエンジェルズエンヴィ(Angel’s Envy)でも数種類の異なるツアーとテイスティングのオプションが用意されています。蒸留工程の公開を見学するなら、オールド・フォレスター・ディスティリング・カンパニー(Old Forester Distilling Co.)に出かけるか、あるいはダウンタウンを離れて、スティッツェルウェラー蒸留所(Stitzel-Weller Distillery)に向かいましょう。

    スティッツェルウェラー蒸留所でバーボンをテイスティング

  • 一度は食べるべきルイビルの料理

    この地域の卓越した食の力には歴史的な背景があります。実のところチーズバーガーの発祥の地は、現在、80/20 @ ケーリンズ(80/20 @ Kaelin’s)として知られるルイビルのレストランであるという伝説があります。ルイビルの本場の味を堪能できる伝統的な料理も見逃せません。最も有名な料理の 1 つがホットブラウンで、ベーコンとクリーミーなモルネーソースをトッピングした贅沢な七面鳥のオープンサンドイッチです。その歴史は 1920 年代にさかのぼり、歴史あるブラウンホテル(Brown Hotel)のシェフが酒宴の夜食として考案したのが始まりです。ダービー・カフェ & バーボン・バー(Derby Café & Bourbon Bar)やブルーグラス・ブルーイング・カンパニー(Bluegrass Brewing Co.)など街中のメニューで見かけることができます。ベネディクティンは、クリームチーズ、キュウリジュース、タマネギジュース、塩、カイエンペッパー、緑の食用色素で作られた風味のあるスプレッドで、カクテルと混同しないように注意しましょう。ケンタッキー・ダービー・パーティーの定番ですが、ザ・カフェ(The Café)、ジ・アイリッシュ・ローバー(The Irish Rover)、ケイロウズカフェ(Kayrouz Cafe)、シェイディ・レーン・カフェ(Shady Lane Cafe)などのスポットでは、独自のアレンジが施されています。
    甘いものが好きな人にはケンタッキー州のおいしいスイーツがおすすめです。市内で最も古いキャンディーショップのムースキャンディーズ(Muth’s Candies)で、モジェスカのオリジナルレシピであるキャラメルに浸したマシュマロをお試しあれ。バーボンボールは、キャンディストアや蒸留所のギフトショップで購入できる魅力的なお菓子です。中に柔らかいバーボンクリームと刻んだペカンが入ったチョコレートは口の中でとろけるような味わいで、そこにピーチやミントの風味が加わっています。ルイビルの伝統の最後は地元のベーカリー、カーンズキッチン(Kern’s Kitchen)が手作りしたチョコレートとクルミのパイ、ダービーパイ(Derby-Pie®)です。ケンタッキーダービー博物館(Kentucky Derby Museum)や数多くのレストランで味わうことができます。

    ホットブラウン:ルイビルでおすすめの名物料理

ケンタッキー・バーボン・トレイル

のんびりと過ごす午後、アメリカ南部の美しい景色を眺めながらプレミアムスピリッツを飲む光景を想像してみてください。ケンタッキー州の旅ではそれが現実のものとなるチャンスがたくさんあります。
何故ならケンタッキー州はバーボンで世界的に知られ、田園風景のなかに多くの蒸留所が点在しているのです。ケンタッキー・バーボン・トレイル(Kentucky Bourbon Trail)を辿り有名な蒸留所を巡りましょう。そしてバーボン作りの技術を見学しバーボンの豊かな歴史を学んでみてはいかがでしょうか。ここでは、この象徴的な体験をするためのノウハウをすべてお教えします。

  • 歴史

    ケンタッキー州のバーボンの歴史はアメリカ建国にまで遡ります。1700 年代後半のドイツ、スコットランド、北アイルランドからの移民の流入によりウィスキーの蒸留技術がケンタッキー州にもたらされました。コーンパッチおよびキャビン権利法(Corn Patch and Cabin Rights Act)により、入植者たちにケンタッキー州内の領域に家屋を建築およびトウモロコシを栽培するための 160 ヘクタールの土地を与えたことが功を奏したものです。ウィスキーの主要原料はライ麦ですが、大量のトウモロコシが収穫できたことにより酒造家たちはトウモロコシをベースとしたウィスキーのレシピを用いるようになりました。1780 年代までには独自のスタイルのウィスキーがケンタッキー州で製造されるようになりました。このウィスキーはかつて蒸留酒をオハイオ川(Ohio River)やミシシッピ川(Mississippi River)から南のルイジアナ州ニューオーリンズへと出荷していたケンタッキー州バーボン郡にちなみ、バーボンと名付けられることになります。ウィスキーはニューオーリンズまでの長旅の間にオーク材の樽の中で熟成し、芳醇な味わいが生まれ琥珀色になっていきます。
    1964 年にアメリカ合衆国議会によりケンタッキー州のバーボンはアメリカ製品、つまり「アメリカのネイティブスピリット」として公認されました。世界各地から訪れる人にバーボン作りの技術について教えたり、この蒸留酒の豊かな伝統にまつわる話を伝えたりするツアーも州内全域で行われています。現在世界のバーボンの 95 %以上がケンタッキー州で蒸留、熟成されています。バーボン郡の倉庫には常に 500 万樽のバーボンが熟成を待っています。

    ケンタッキー州で最も洗練され、最も有名なバーボンの展示

  • バーボンを体験できる場所

    ケンタッキー州の名だたるバーボン蒸留所を体験するベストな方法は、4、5 日間かけてバーボンが人気な州各地のスポットを辿ることです。ケンタッキー州でも活気ある都市の一つ、ルイビルから始めてみてはいかがでしょう。1 日目はブレット・フロンティア・ウィスキー・エクスペリエンス・アット・スティツェル・ウェラー(Bulleit Frontier Whiskey Experience at Stitzel-Weller)へ向かいます。その後ルイビルのダウンタウンにあるウィスキーロウ(Whiskey Row)へ戻り、エンジェルズエンビー(Angel’s Envy)のツアーに参加しましょう。ここでは、蒸留過程の一部始終や樽詰めの様子、グラスに注ぐまでを見学でき、最終的にはそれをフィニッシングルーム(The Finishing Room)のバーで試飲できます。ルイビルのすぐ外にあるケンタッキー州クレルモンでは、生産プロセスを体験したりジェームズ・B・ビーム蒸留所(James B. Beam Distillery)で自分だけのジムビーム製品をボトル詰めしたりできます。その他のおすすめスポットとして、メイカーズマーク(Maker’s Mark)、ウッドフォードリザーブ蒸留所(Woodford Reserve Distillery)、ワイルドターキー(Wild Turkey)などの世界的に知られるブランドがあり、ツアーやテイスティングを楽しめます。
    バーボンを体験する方法は飲むことだけではありません。ケンタッキー州の多くの地元レストランでバーボンの文化が味わえます。たとえばルイビルにあるバーボンズビストロ(Bourbons Bistro)は、柔らかくておいしいグリルされたショートリブに濃いライバーボンのデミグラスソースがたっぷりかかっています。

    ケンタッキー州ベルサイユにあるウッドフォードリザーブ蒸留所のガイド付きツアーとテイスティング

  • 責任を持ってお楽しみください

    飲み過ぎてしまったらケンタッキー州中で利用可能なタクシーサービスアプリの Lyft や Uber の運転代行サービスを利用しましょう。車で蒸留所巡りをすることを避けるため、ミント・ジュレップ・ツアーズ(Mint Julep Tours)のツアーを予約するかペガサス・ディスティラリー・ツアーズ(Pegasus Distillery Tours)を利用して、自分に合った旅程を計画するようにしてください。

新しい蒸留酒:
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サザン、後半部分へ続く

American Gourmet Style

サザンのFood&Drink

8 / 13の地域料理

Food & Drinkin Southern

ウエストバージニア、ケンタッキー、アーカンソー州から南側、メキシコ湾、大西洋に至る地域はまさにアメリカ料理の宝庫。ポーク・バーベキュー、カントリー・ハム、グリッツ、チキン料理、桃やピーナッツそして、ガーデン・フレッシュ・ベジタブルと呼ばれる野菜類が多彩な南部料理・食材に色を添えています。ダウン・ホームとは南部風の家庭料理の意であり、母の味を意味する気取らない料理を指しますが、家族を大切にし、道行く人を気軽に家に招き入れる気質も含んでいます。

サザンのフード
テネシー・ザ・エルヴィス・ザ・キング

文字通りエルヴィス・プレスリーがこよなく愛したサンドイッチとして知られていますが、南部では以前からよく知られていたレシピとも言われています。ピーナッツバターとバナナが主な材料。ピーナッツバターをパンに塗り、バナナはあらかじめ砂糖をかけて焼いておきます。加えてお好みでレーズン、マシュマロ、ベーコンを挟んでオリジナルに。フライパンやグリルにバターを溶かし、パンを焼き上げます。

<主な材料>
ピーナッツバター・バナナ(キャラメライズ)・レーズン・ベーコン・マシュマロ(パンに塗りやすいよう、細切れにしたもの)

ノースキャロライナ プルドポーク

「プルド」は、触るだけでほろほろにほぐれる程にやわらかくなる、その状態を指します。調理方法は、赤身肉(肩ロースや時には丸ごと豚一頭)を使用し、中低温度でゆっくりと長時間調理(ローストまたはBBQ)します。低温で長時間調理すると肉全体がとてもやわらかくほぐれやすくなります。調理前のマリネにも、あえるソースにもヴィネガーの酸味を効かすのがノースキャロライナ・スタイル。ブリオッシュ・バンを使うと味がしみて一層美味しくなります。

<主な材料>
プルドポーク(豚肩ロース)・赤ワインビネガー・レモンジュース・マヨネーズ・コールスロー

サザンSouthern

Food & Drinkin Southern

主な都市

Alabama/アラバマ州
 Montgomery/モンゴメリー[州都]
 Huntsville/ハンツビル
 Birmingham/バーミンガム

West Virginia/ウエストバージニア州
 Charleston/チャールストン[州都]

Arkansas/アーカンソー州
 Little Rock/リトルロック[州都]

Oklahoma/オクラホマ州
 Oklahoma City/オクラホマシティ[州都]

Kentucky/ケンタッキー州
 Frankfort/フランクフォート[州都]
 Louisville/ルイビル

South Carolina/サウスカロライナ州
 Columbia/コロンビア[州都]
 Charleston/チャールストン

Georgia/ジョージア州
 Atlanta/アトランタ[州都]

Texas / テキサス州
 Austin / オースティン[州都]
 Dallas / ダラス
 Houston / ヒューストン
 San Antonio / サンアントニオ

Tennessee/テネシー州
 Nashville/ナッシュビル[州都]
 Memphis/メンフィス

Delaware/デラウェア州
 Dover/ドーバー[州都]

North Carolina/ノースカロライナ州
 Raleigh/ローリー[州都]
 Charlotte/シャーロット

Virginia/バージニア州
 Richmond/リッチモンド[州都]
 Virginia Beach/バージニアビーチ

Florida/フロリダ州
 Tallahassee/タラハシー[州都]
 Miami/マイアミ

Mississippi/ミシシッピ州
 Jackson/ジャクソン[州都]

Maryland/メリーランド州
 Annapolis/アナポリス[州都]
 Baltimore/ボルチモア

Louisiana/ルイジアナ州
 Baton Rouge/バトン・ルージュ[州都]
 Lafayette/ラファイエット
 New Orleans/ニューオリンズ

Washington,D.C.-District of Columbia/
 ワシントンD.C.-コロンビア特別区


サザンの伝統料理Traditional Southern Cuisine

  • スカッシュキャセロール

    豊富に収穫されるスカッシュを主成分とし、他の野菜や調味料を組み合わせたキャセロールをオーブンで焼いて作る、夏のアメリカ伝統家庭料理。

  • サザンシュリンプ&
    グリッツ

    クリーミーなグリッツにシュリンプをトッピングしたり混ぜ込む、シンプルながらも豊かな味わいのサザンカントリーの代表的な一品。

  • ハミングバードケーキ

    バナナ、パイナップル、くるみが入った濃厚なスパイス風味で、クリームチーズフロスティングで覆われているケーキ。南部料理で人気がある甘くて美味しいアメリカの伝統的なデザート。

  • ハッシュパピー

    揚げられたコーンミールの小さなドーナツ状のサイドディッシュ。クリスピーで外側はゴールデンブラウン、内側はもちもちとした食感が特徴。

  • マカロニ&チーズ

    ゆでたマカロニをチーズソースでコーティングしたアメリカのクラシックな料理。濃厚でクリーミーなチーズソースが、マカロニと絡んで美味しい一品。

  • アラバマ
    ホワイトBBQソース

    アラバマ州で生まれた鶏肉のバーベキューやサンドイッチにも使用されるマヨネーズがベースの特徴的なバーベキューソース。爽やかな酸味とクリーミーなテクスチャーが特徴。

  • ホッピンジョン

    ブラックアイドピースと豚肉(通常はベーコンまたはハム)をお米と一緒に煮込み香辛料で味を調えた炊き込みご飯。特に新年の日に食べられることが一般的。

  • デビルドエッグ

    ゆで卵の半分に切り、取り出した黄身をマヨネーズ、マスタード、香辛料などで混ぜ、卵白に戻して作られる、前菜やパーティー料理として広く親しまれているおつまみ料理。

  • チキンポットパイ

    焼かれたパイ皮で覆われたクリーミーなチキンと野菜の具が詰まったパイ。シンプルでありながらもリッチな味わいが詰まったクラシックな料理。

  • ガンボ

    魚介や鶏肉等をベースとし、オクラやお好みの香味野菜等をおコメと煮込んだスープ。
    ケイジャンスパイスを使用する濃厚でスパイシーなルイジアナ州の伝統料理。

  • スパイシー
    チェダーチーズストロー

    パイ生地やビスケット生地にスパイシーチェダーチーズを混ぜ込み、ストロー形状に焼き上げた一口サイズの前菜料理。

  • プルドポーク
    サンドウィッチ

    豚の肉を低温で長時間調理して柔らかくし、フォークや爪を使って細かく裂いた状態にして、バーベキューソースや調味料を絡めて挟むバーガー。

  • ブルンズウィックシチュー

    ジョージア州やバージニア州などで愛されている鶏肉や豚肉、野菜、トマト、リマ豆やコーンなどが使った濃厚で風味豊かなシチュー。

  • ソーセージグレイビー
    アンドビスケット

    焼いたビスケットにソーセージのクリーミーなホワイトソース(グレイビー)をかけたカントリースタイルの朝食。

ちょこっと「食」に関する地域の情報Tidbits on Local “Food”

  • アラバマ州 主な農作物

    メキシコ湾からの暖かく湿った空気により南部の地域が温暖なアラバマ州、大陸からは乾燥した空気の影響もうけ夏は暑くなりますが冬は温暖で過ごしやすい地域です。この州の主な農作物はトウモロコシ、大豆、ピーナッツ、小麦など。

  • ウエストバージニア州 主な農作物

    山脈の中に存在する州のため、周りの山々からの影響を受けやすい州です。標高が高い場所・低い場所によって湿度も気温も変わります。標高が低いため高温多湿な夏と温暖な冬の気候が特徴の西部(東部はもっと穏やかな気候)。標高が高めで高原地域の南部は夏は比較的に涼しく冬は温暖な気候です。主な農作物はトウモロコシ。

  • アーカンソー州 主な農作物

    大阪とほぼ同じ緯度 35°に位置するアーカンソー州。四季もあり年間を通じて温暖で過ごしやすい州です。ここで栽培される主な農作物は大豆、米、トウモロコシ、小麦、ピーナッツ、オーツ麦です。

  • オクラホマ州 主な農作物

    一年を通じておおよそ温暖な気候の地域。冬は寒く夏は涼しい。そして春先から晩夏にかけて雷雨をともなうことがあります。小麦、大豆、トウモロコシ、ソルガムなどが主な農作物です。

  • ケンタッキー州 主な農作物

    米国の中心部に位置しているため 1 年を通じて温暖で快適な州。 州の四季ははっきりとして、夏・冬とも少し暑くそして少し寒い気候です。 春と秋はとても過ごしやすい地域です。この州の主な農作物は、大豆、トウモロコシ、小麦です。

  • サウスカロライナ州 主な農作物

    沿岸部に位置する州で夏は高温多湿、冬は温暖、秋・冬も過ごしやすい季節を有します。年間を通じて降水量が多いのが特徴です。この州の主な農作物は、トウモロコシ、大豆、桃、ピーナッツ、小麦、メロン、スイカ、などです。

  • ジョージア州 主な農作物

    カスピ海や黒海に面するこの州は温暖な気候を有します。州都アトランタも温暖で過ごしやすく、四季もはっきりとしています。福岡と同じ緯度に位置する、ということからも想像できる過ごしやすい地域です。この州の主な農作物は、ピーナッツ、トウモロコシ、ピーカンナッツ、ブルーベリー、メロン、スイカ、大豆、唐辛子、小麦、キュウリ、桃など多品種にわたります。

  • テキサス州 主な農作物

    広大な面積を有するテキサスは気候もそれぞれ違います。大きく分けて東側は湿気地帯、西側は乾燥地帯、に分かれます。さらに細かく分けると東部は温暖湿潤気候、西部はステップ気候、州南部では亜熱帯性の気候が見られます。複数の気候区が交わっているこの地域では、トウモロコシ、小麦、ソルガム、米、ピーナッツなどが栽培されます。

  • テネシー州 主な農作物

    日本の関東地域とほぼ同じ緯度にあるテネシー州。アパラチア山脈の標高が高い地域以外は温暖で非常に過ごしやすい気候を通しています。この州の主な農作物は、大豆、トウモロコシ、小麦、キノコ類です。

  • バージニア州 主な農作物

    気候により 5 つの地域に分かれるバージニア州。南部や東部はより暖かく湿気も多い傾向にあります。ここで栽培される主な農作物は、トウモロコシ、大豆、小麦、りんご、ピーナッツ、かぼちゃ、大麦などです。

  • デラウェア州 主な農作物

    面積がさほど大きくなく南北に長いデラウェア州。東側が大西洋に接していることもあり、夏は暑く湿度も高め・冬は寒く降雪も見られる州です。この州の主な農作物は、トウモロコシ、大豆、大麦、小麦などです。

  • ノースカロライナ州 主な農作物

    東西に長いノースカロライナ州。東側は大西洋に接しています。夏の平均気温は30℃前後、冬も10℃前後と非常に穏やかな安定した気候を有する州です。この州の主な農作物は、大豆、トウモロコシ、さつまいも、小麦、ピーナッツ、ブルーベリー、メロン、スイカなど。

  • メリーランド州 主な農作物

    州の東側と西側と気候が異なります。東側は長く暑い日が続きますが短い冬は温暖です。西側は一年を通じて降水量が多く、寒い冬を過ごさなくてはなりません。この州の主な農作物は、トウモロコシ、大豆、小麦、大麦です。

  • フロリダ州 主な農作物

    1 年を通じて温暖な気候で日光が降り注ぎ、 降水量も多い土地です。起伏が少ない大地の海岸沿いではカルシウム・ミネラルが豊富で、柑橘系果物の栽培に適しています。オレンジ、グレープフルーツ、いちご、メロン、スイカなどのフルーツの他、トマト、パプリカ、じゃがいもなどの野菜も多品種栽培されています。

  • ミシシッピ州 主な農作物

    長く湿度も高い夏、短く温暖な気候が特徴のミシシッピ州。降水量が多く、ハリケーンと竜巻が発生しやすい州としても知られています。この州の主な農作物は、大豆、トウモロコシ、米、さつまいも、小麦、ピーナッツです。

  • ルイジアナ州 主な農作物

    温暖湿潤気候に区分される州ですが、温帯~熱帯の遷移部の位置に属するため、夏は高温多湿、冬は温暖という気候です。この州では主に大豆、トウモロコシ、米、サトウキビなどが栽培されます。

アラバマ州

Food & Drinkin Southern

アラバマ州では公民権運動などの歴史、文化、伝説的な音楽、車、宇宙について学び、ビーチや山々、食を満喫してください。モンゴメリーとバーミンガムはアトランタから車で 2 時間半、モービルとガルフショアーズはニューオーリンズからほぼ同距離、アラバマ州の街まではナッシュビルから車で数時間です。

  • ガルフショアーズのビーチでリラックス

    アラバマ州のガルフショアーズの白砂のビーチと澄み切った海には平穏と静けさがあり、リラックスして日光浴を楽しむには最高の場所です。またシーフードがお好きならまさにここがうってつけです。モービルのウィンツェルズ・オイスター・ハウス(Wintzell’s Oyster House)に足を運べばメキシコ湾で取れた新鮮なカキを堪能できます。

    モービルにあるウィンツェルズ・オイスター・ハウスの新鮮なシーフード料理

  • メキシコ湾を眺めながら

    南部には素晴らしい音楽の生演奏スポットが無数にありますが、それらが集結したような場所の 1 つがガルフショアーズのビーチブールバード(Beach Boulevard)にあるザ・ハングアウト(The Hangout)です。このビーチバーは家族連れに優しい店で最高の料理と飲み物が揃っています。そしておまけに海の眺めと心地よい海風も堪能できます。
    また「アメリカ最後の最高のロードハウス(Last Great Roadhouse in America)」と呼ばれる、フロラバマ(Flora-Bama)にもぜひ立ち寄ってください。 .この店の名前はちょうどアラバマ州とフロリダ州の州境にあるその立地に由来しています。この海辺の木造小屋風の迷路のような建物では、食事、飲み物、生演奏、そしてメキシコ湾の壮大な眺めを楽しむことができます。

    ガルフショアーズでメキシコ湾を臨む憩いの一時

バーミンガムで一日中食を楽しむEnjoying Food All Day Long in Birmingham

「南部のディナーテーブル」と呼ばれる、温かく気取らない雰囲気のバーミンガムは、他にはない珍しい、新しい創造性が混じり合ったグルメの町です。
この町の傑出したライブ音楽シーンや斬新なカクテルのおかげで、ディナーから最高の夜までの時間がスムーズに流れていきます。バーミンガムで屈指のレストランとナイトライフを満喫するヒントです。

  • 賑やかなエンターテインメントの中心

    バーミンガムにはすべてが揃ったエンターテインメント施設が近隣に複数あり、それぞれにレストランやバー、音楽の場やブティック、ギャラリーなどが集まっています。この町で最初の「路面電車の町」として国家歴史登録財に指定されているファイブ・ポインツ・サウス(Five Points South)には、受賞歴のあるレストラン、町を象徴する家々などがあります。バーミンガムで最もホットなエンターテインメント地区です。そして、もうひとつのホットなエリアといえばエイボンデール(Avondale)です。ここには賑やかな屋外パティオがあるパークサイドカフェ(Parkside Café)など、さまざまな種類のレストランやバー、ショップが並んでいます。ダウンタウンの東には、36 ブロックの広さのレイクビュー(Lakeview)があります。住宅街、レストランやナイトライフが楽しめる店、そして州有数の規模を誇るファーマーズマーケットなどが混在する、活気に満ちたエリアです。

  • 思い出に残る食事

    近所のカフェからフードコート、高級レストランまで、バーミンガムにはだれもが楽しめるあらゆる味覚が集まっています。いろいろものを少しずつ試してみたければザ・ピジッツ・フード・ホール(The Pizitz Food Hall)へ向かいましょう。ここには、2 軒のフルサービスレストランと12 軒の屋台、そしてカクテルバーや地元の小売店があります。地元の人に人気のジャンマルコズ(Gianmarco’s)は、家族経営のレストランです。地元の食材を使った伝統的なイタリア料理はとても人気があります。

  • カクテルを味わうのに最高の場所

    バーミンガムのカクテルシーンには、伝統にモダンな感覚を加えたカクテルや新しいカクテルを作るクリエイティブなバーテンダー、ミクソロジストがあふれています。地下に入って路地を通り抜け、隠れ家のようなピルクロウ・カクテル・セラー(Pilcrow Cocktail Cellar)を訪れアガベベースのスピリッツをはじめとしたメニューを味わいましょう。科学をテーマにしたバー、ザ・ランバー(The Lumbar)で地元のビールと一緒にクリエイティブな南部のソウルフードを楽しむのもよいでしょう。ザ・ランバーは共同作業スペースを提供しているのも特徴です。

  • 美しい風景を楽しむひととき

    屋上に上って美しい景色を眺めエネルギッシュな雰囲気を感じてみませんか。バーミンガムには屋上を活用したバーがたくさんあります。エライトン・ホテル(Elyton Hotel)の 16 階にあるムーン・シャイン(Moon Shine)で職人技が光る小さなプレートに乗った軽食と手作りのカクテルはいかがでしょうか。地元の若手エリートに人気のキャリガンズ・パブリック・ハウス(Carrigan’s Public House)で屋上の暖かな南風を楽しむのもよいでしょう。ハビタット・フィード・アンド・ソーシャル・ラウンジ(Habitat Feed & Social Lounge)は深夜まで創作カクテルとシェアプレートが楽しめることで知られ、宝石のように華やかな装飾が魅力です。

    美しく彩られたハビタット・フィード・アンド・ソーシャル・ラウンジの屋上

人々が美食の街と注目する3つの理由

博物館、音楽、史跡の数々が眠るアラバマ州の文化的中心都市、バーミンガム。そこは賞賛されるべき街です。
この街はニューヨークタイムズ(New York Times)紙の「2017 年に行きたい世界の場所 52 選」に選ばれたことがあります。美食の街として高い評判を得ているこの街は、ザガット(Zagat)が年に 1 回発表する「アメリカで最も刺激的な食の都市」にも複数回選ばれています。すでにお腹が空いてきたことでしょう。現地の味をどうぞ思う存分。


  • 全米に知られる一流レストラン

    2012 年に「南部ベストシェフ賞」を受賞したクリス・ヘイスティングが厨房に立つホット&ホット・フィッシュ・クラブ(Hot and Hot Fish Club)では当シェフが手掛ける絶品料理を楽しめます。特にトマトサラダとエルビス・プレスリードーナツがお勧めです。1907 年創業のベッセマー近くにあるブライトスター(Bright Star)はギリシャにインスパイアされた料理を手掛けます。昔も今も変わらない味で人々を魅了し2010 年に「ジェームズ・ビアード・アメリカン・クラシック賞」を受賞しました。その他、カフェデュポン(Café Dupont)、ジョニーズレストラン(Johnny’s Restaurant)、ベットラ(Bettola)、ジム&ニックズバーベキュー(Jim ‘N Nick’s Bar-B-Q)も素晴らしいおすすめのレストランです。

    シェフお手製のビーツサラダ、リンゴの花添え


  • クラフトビール醸造所で楽しむ 1 杯

    ビールやタップルームに工夫をこらす醸造所が増えており街にクラフトビールが根付きつつあります。グッド・ピープル・ブリューイング・カンパニー(Good People Brewing Company)では屋外テラスで楽しみながら職人がビールを醸造する様子を見ることができます。2015 年に地元で一番の醸造所に選ばれたエイボンデール・ブリューイング・カンパニー(Avondale Brewing Co.)では1 年中屋外テラスを利用でき、様々なライブ・ミュージック・イベントが催されます。カハバブリューイング(Cahaba Brewing)は広々としたタップルームにアーケードゲームやソファがあります。さらに大きな窓ガラスで仕切られた醸造室の様子を見られるようになっており、ゆっくり楽しめる空間を提供しています。トリム・タブ・ブリューイング(Trim Tab Brewing)でライブミュージックや地元のアーティストによる作品に触れたり、ゴースト・トレイン・ブリューイング(Ghost Train Brewing)に赴き屋内や屋外席で 1 杯楽しむのも良いと思います。

    カハバ・ブリューイング・カンパニーの出来たてのビール


  • カクテルと芸術の融合

    バーミンガムには芸術の域に達したカクテルを楽しめるバーがあります。キャリガンズ・パブリック・ハウス(Carrigan’s Public House)ではカジュアルな屋上テラスでお酒を堪能できます。ピジッツ・フード・ホール(Pizitz Food Hall)にあるルイスバー(The Louis bar)で 1 杯楽しむのもいいでしょう。おつまみはホール内にある種類豊富な地元の独立系レストランからオーダーできます。

    バーテンダーが生み出す創作カクテル

ウエストバージニア州

Food & Drinkin Southern

ウェストバージニア州は四季折々いつも感動を与えてくれます。夏は太陽の下でサイクリングや水泳、秋は蜂蜜色に染まる景色の中をドライブ、冬にはスキーや雪遊び、春には野生の花が咲き誇り滝の流れる山々へ。歴史あるアパラチアンの伝統文化を見つけ地元の名物料理に舌鼓を打つことができます。アメリカの中部アトランティック地域と南東地域からそう遠くないこの州ですべてを楽しみ尽くしてください。

  • アパラチア料理

    春には州を代表する野生タマネギである「ヒラタマネギ」を小さなダイナーから高級レストランまであらゆる料理で味わうことができます。ほかにもウェストバージニア州で外せない人気の料理にはイタリア移民が考案したペパロニロール、ゴールデンデリシャス品種の発祥地でもあるこの州で作られるアップルダンプリング、そして毎年 9 月にプレストン・カウンティ・バックウィート・フェスティバル(Preston County Buckwheat Festival)で振舞われるそば粉のパンケーキなどがあります。

    毎年春になると、自称「世界一のヒラタマネギ産地」であるリッチウッドに、ウェストバージニア産の野生の玉ねぎを求める人々がやってきます。

アパラチア風味が加わった名物料理 4 選

スロードッグ、ペパロニロールの味を未体験の方がいれば、その方はおそらく山が多く豊かな歴史に彩られたウェストバージニア州をまだ訪れたことがないのでしょう。
アパラチアのルーツと豊富な地元の食材を融合させたウェストバージニア州の食は気取らず風味がよく歴史的でさえある点が特徴です。手で食べる軽食から地元産の蒸留酒に至るまで、この土地の名物を味わってみてください。


  • ペパロニロール:ウェストバージニア州の味

    ウェストバージニア州以外の人にペパロニロールについて尋ねても、おそらくぽかんとした顔をされるだけでしょう。逆にウェストバージニア州の人に尋ねたらパン生地にペパロニを練りこんで焼き上げるこの地方自慢のおいしいコンフォートフードについて長々と話してくれるはずです。このレシピが誕生したのは 1920 年代。ボリュームがあり携帯できる食事を必要としていた炭鉱労働者のためにイタリア系のパン屋が考案したのがはじまりです。ウェストバージニア州ではどこでもペパロニロールに出会えますが、どうせならフェアモントにあるカントリー・クラブ・ベーカリー(Country Club Bakery)でオリジナルのレシピを味わってみたいものです。

    フェアモントにあるカントリー・クラブ・ベーカリーのメニューには1927 年からペパロニロールが載っています


  • ウェストバージニア州産のヒラタマネギ:大地の味

    ヒラタマネギ(別名野ネギ)は春によく出回る野菜で、タマネギの味がするリーキやニンニクのような匂いがする葉タマネギによく例えられます。エルキンスのランプス・アンド・レイル・フェスティバル(Ramps and Rail Festival)などいくつかの町で毎年ヒラタマネギのお祭りが開かれています。


  • スロードッグ:道路沿いで手軽に食べられる食事

    ウェストバージニア州でもう 1 つ忘れてはならないコンフォートフードは、州内の一風変わった食堂で食べることができるスロードッグです。ホットドッグにミートソース(チリからビーンズを除いたようなもの)、刻みタマネギ、キャベツとマヨネーズを和えたコールスロー、イエローマスタードがかかっておりピクニックに欠かせない食べ物を 1 つにまとめたような一品です。食べるときに手は汚れても味は抜群です。店によって具のバリエーションはありますが、スタンダードなスロードッグならチャールストンにあるスキーニーズ・オブ・ウェスト・バージニア(Skeenies of West Virginia)で味わってみてください。


  • ウェストバージニア州産ワイン

    ウェストバージニア州の穴場のワイナリーではなだらかな山やのどかなブドウ園など思わずワインで乾杯したくなるたくさんの景色に出会うことができます。ウェストンにある家族経営のランバーツワイナリー(Lambert’s Winery)はさまざまなワインを少量生産しているワイナリーです。ワイナリーの見学やワインの試飲も体験できます。サマーズビルのカークウッドワイナリー(Kirkwood Winery)ではリンゴやエルダーベリーといった果物や野菜を発酵させたワイン、昔ながらのタンポポのワインや蜂蜜酒を味わっていただけます。

アーカンソー州

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ブルース、バーベキュー、
そして素晴らしきアウトドア

雄大な山と澄んだ川。「自然の州」として知られるアーカンソー州には独特の魅力があります。活気ある都市とのどかな田園地帯の両方を体験していただけます。また、ブルース、ジャズ、フォーク音楽発祥の地でもあります。リトルロックなどの都市では国際的な雰囲気を、山間の小さな町では南部のおもてなしをお楽しみください。

リトルロックで
アウトドアと地ビールを味わう

アーカンソー州の州都リトルロックでは、古代の杉の木々が茂る水辺を進むカヤックツアーを手配したり森に覆われたトレイルをピナクル山の頂上を目指して歩いたりすることができます。水上の旅や風光明媚なハイキングを楽しんだ一日の締めくくりは、リトルロック名物のユニークな地元の醸造所で楽しい時間を過ごします。頑張った自分へのご褒美になるでしょう。

  • 地元の「ホップ・スポット」

    クラフトビールはリトルロックで大変人気があります。アウトドアアドベンチャーの後はクラフトビールも満喫します。ロスト・フォーティ・ブリューイング(Lost Forty Brewing)を訪ねると自然を引き続き楽しむことができるでしょう。アーカンソー州で最後の真の原生林、神話的な「失われた」16 ヘクタール(40 エーカー)にインスピレーションを得たこの醸造所は、ダブル・ラブ・ハニーなどのユニークな味を生み出すとともに土地の保護という慈善活動の使命も果たしています。ホップや歴史を求めるなら屋外パティオのある改装済みのレンガ造りの建物、ストーンズスロー・マックパーク・ブリューパブ・アンド・ビアガルテン(Stone’s Throw MacPark Brewpub and Biergarten)を訪れてください。ビールとシードルは 14 種類から選ぶことができます。テーブルには敷地内のアヨフーズ(AYO Foods)やフードトラックなど、ビールに合う料理をぜひ並べてください。

    ロスト・フォーティ・ブリューイングで、地元のビールと美味しい料理を楽しみます

  • メイン・ストリート・クリエイティブ・コリドーと
    リバーマーケット地区:コンフォートフードとビール

    リトルロック滞在中、時期が合えばエンターテインメント地区のリバーマーケット(River Market)とメイン・ストリート・フード・トラック・フェスティバル(Main Street Food Truck Festival)を散策することができます。 5 万人以上が来場するというフード・トラック・フェスティバルは、大賑わい。地元と海外の食べ物はもちろん、甘味と塩気が絶妙なハーモニーを奏でるワッフルバーベキューサンドイッチといったクリエイティブな料理もあります。
    ロスト・フォーティ・ブリューイング(Lost Forty Brewing)をはじめとする地元の醸造所のテントにもぜひ立ち寄ってみたいものです。
    ロストフォーティのテントで私が試飲した軽い口当たりのラブ・ハニー・ボック(Love Honey Bock)は蜂蜜のかすかな甘味が印象的です。
    食に関係するフェスティバルや魅力的なレストランが豊富なこの都市は、活気溢れるフード&ビバレッジシーンで知られています。クリエイティブ・コリドーの常設レストランの 1 つ、スリー・フォールド・ヌードルス&ダンプリング・カンパニー(Three Fold Noodles & Dumpling Co.)にも立ち寄り本格的な味わい深い料理に舌鼓を打つこともできます。
    最後にダウンタウンのリバーフロントパークへ。アーカンソー川沿いに位置する約 13 ヘクタールの美しい公園は時間をかけて観光する価値が十分にあります。 パーク内にはこの都市の名前の由来となった「ラ・プティ・ロシュ(La Petite Roche)」や、アーカンソー・リバー・トレイル、ヴォーゲルシュワルツ彫刻庭園(Vogel Schwartz Sculpture Garden)などの見どころがあります。ヴォーゲルシュワルツ彫刻庭園のテラスや歩道に設置されたユニークな彫刻をぜひゆっくりと見て回ってください。美しい景色が望めるリバーフロントパークのアーカンソー川沿いを散歩するのもお忘れなく。

    ダウンタウンにあるリバーマーケット地区からの眺めを満喫

オクラホマ州

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  • 西部の歴史、先住民の文化、南部の魅力を体験を

    オクラホマ州は唯一無二の場所にあります。アメリカのほぼ中央に位置しているというだけでなく西部開拓時代の歴史、アメリカ先住民文化、真の南部の魅力が見事に融合しているというのもその理由です。パウワウとロデオ、西部開拓時代の博物館とカントリー音楽、南部のコンフォートフードとルート 66 の名残が共存するオクラホマ州には複数の文化が混ざり合っており、その姿は実にアメリカ的です。33 の州立公園、険しい山々、数多くの野生生物、よく知られている広大な大草原があり、美しい風景に囲まれている点も魅力です。賑やかなオクラホマシティーとタルサという存在があるため田舎の生活と都会の雰囲気の両方を味わうことができます。

  • オクラホマ州の大都市

    オクラホマ州といえば小さな町と広大な風景が特徴ですがすべてが田舎というわけではありません。オクラホマシティーでぜひ訪れたいのがブリックタウン(Bricktown)です。かつての倉庫地区がエンターテインメントのメッカとして生まれ変わったこの地区には、バー、クラブ、ブティック、食堂が集まっているだけでなくペイコムセンター(Paycom Center)やチカソー・ブリックタウン・ボールパーク(Chickasaw Bricktown Ballpark)もあります。 ブリックタウンの中心部を巡る水上タクシーツアーに乗船することもできます。
    オクラホマシティーでは、ブームに沸くグルメシーンも楽しみの 1 つです。地元の人にお気に入りのバーベキュー、チキンフライドステーキ、フライド・オニオン・バーガーのおすすめの店をぜひ尋ねてみてください。

ケンタッキー州

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手作りのバーボンから伝統料理まで、ブルーグラスの州ケンタッキーで思い出作り。

世界のバーボンの 95 % を生産するこの地でぜひ壮大な伝統に浸ってみてください。ケンタッキー州を象徴するクラフト蒸留所を巡るツアーに参加してケンタッキー州の活気あふれる文化に浸っていただくことができるのです。ここでは、美しい敷地を散策したり蒸留元で職人の仕事に参加したり、「エンジェルズシェア」を吸い込んだりすることができます。
ケンタッキー・ホース・カントリー(Kentucky Horse Country)では牧歌的な風景の中にあるなだらかな農場や作業用納屋を見学した後、レースでエキサイティングな一日を過ごすことができます。ここは何と言ってもキーンランド、チャーチルダウンズ、そして有名なケンタッキーダービーの本拠地です。世界最長の洞窟に驚嘆し見事な渓谷を眺め隠れた滝までハイキングをするなど、息をのむような絶景を満喫してください。冒険やリラクゼーション、エンターテインメントを楽しめる場所が州内のいたるところにたくさんあります。

  • 伝統的な蒸留酒とスポーツ

    ケンタッキー州で最も有名な輸出品はもちろん、「アメリカのネイティブスピリット」と呼ばれるバーボン。そして最も有名なスポーツイベントはサラブレッド競馬です。この 2 つを取り巻く文化が溶け合い独自の文化が生まれ発展を続けています。特に食べる物や飲み物の面で言うと、ケンタッキーダービー(Kentucky Derby)での銀のカップに注がれたミントジュレップからレストランのすばらしい料理に合わせたバーボンまで。ケンタッキー州自慢の飲食物は、アメリカ先住民、イギリス人、アイルランド人、スコットランド系アイルランド人、ドイツ人、アフリカ系アメリカ人からの何世紀にもわたる影響を受けて育まれてきました。最近ではアーミッシュ、アジア、ラテン系民族の影響も加わり、伝統と味覚の素晴らしい組み合わせが印象に残ることと思われます。

  • ケンタッキー州の人物史、カーネルサンダースも

    エイブラハム・リンカーン、モハメド・アリ、「ブルーグラス音楽の祖」ビル・モンローを輩出したケンタッキー州は、アメリカの歴史において今に伝えています。もちろんフライドチキンの秘伝のレシピを考案してケンタッキー州からケンタッキーフライドチキン王国への一歩を踏み出したカーネル・サンダースも忘れてはなりません。このような影響力の高いアメリカ人の暮らしや物語を伝える場所、博物館、ランドマークをぜひ訪れてください。そして、歴史情緒あふれる小さな町、大都会、アート地区、馬牧場など、いろいろな所をめぐって楽しんでみてください。

    ケンタッキー州は全世界のバーボンの 95 %を生産しています。これは州の住民 1 人あたり 1.5 樽分のバーボンに相当します。

  • ケンタッキー・バーボン・トレイル

    メーカーズマーク、フォアローゼス、ワイルドターキー、ウッドフォードリザーブなど有名な蒸留所9か所を巡るロードトリップでは、「アメリカのネイティブスピリット」をぜひ飲んでみてください。バーボンが蒸留される様子や施設内を見学することもできます。ツアー終了後には試飲会があり、1 ~ 2 種類のカクテルレシピを楽しむ事ができます。

ケンタッキー州の料理:
ルイビルのバーボンとアイコニックな料理

ルイビル

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ケンタッキー州ルイビルの豊かな文化は、バーボンの伝統や昔ながらの料理を特色として高い評価を得ている食のシーンにまで及んでいます。
州最大の都市ルイビルには、さまざまな博物館や名所があり都会のアウトドア体験や活気のある地域もあります。ブルーグラス音楽やケンタッキーダービーの本拠地でありながらバーボンやユニークなグルメが数多くあることでも有名です。食欲を増進させルイビルの魅力を存分に味わう準備をぜひしてください。

  • アーバン・バーボン・トレイル

    ケンタッキー州はバーボンの代名詞も同然です。そしてバーボンの原酒を味わう方法が街の中心でたくさん見つかります。バーボン愛好家ならカクテルから料理まで、地元のバーやレストランによって監修されたユニークなバーボン体験を提供しているアーバン・バーボン・トレイル(Urban Bourbon Trail™)を訪れてはいかがでしょう。それぞれのメニューには少なくとも 60 種類のバーボンが用意されており、お好みで選ぶことができます。チャード・バーボン・キッチン & ラウンジ(Charr’d Bourbon Kitchen & Lounge)、ポーチ・キッチン & バー(Porch Kitchen & Bar)、ニート・バーボン・バー & ボトル・ショップ(Neat Bourbon Bar & Bottle Shop)、オールド・シールバック・バー(Old Seelbach Bar)など数十ヵ所もあるお店から自分だけの旅程を組んでみてください。どの店に行ってもルイビルの公式カクテル、オールドファッションドをぜひお試しください。

    ポーチ・キッチン & バーでは、バーボンカクテルとホットブラウンをお楽しみいただけます

  • ケンタッキー・バーボン・トレイルにある蒸留所

    熟練した蒸留酒製造業者なくして素晴らしいバーボンを味わうことはできません。ルイビルでは製造業者に事欠きません。ケンタッキー・バーボン・トレイル(Kentucky Bourbon Trail®)の出発点であるフレイザー歴史博物館(Frazier History Museum)はウェルカムセンターとして機能し、コンシェルジュサービスを提供してお客様の体験を最大限に活かすための旅行の計画をお手伝いします。さまざまな蒸留所を訪れバーボンの製造について学び、産地直送のケンタッキー州最高のバーボンを味わうことができます。ルイビルのダウンタウンにあるバーボン地区(Bourbon District)には、ケンタッキー州初の商業蒸留所であるエヴァン・ウィリアムズ・バーボン・エクスペリエンス(Evan Williams Bourbon Experience)をはじめいくつかの蒸留所があります。さまざまな二次樽仕上げで知られるエンジェルズエンヴィ(Angel’s Envy)でも数種類の異なるツアーとテイスティングのオプションが用意されています。蒸留工程の公開を見学するなら、オールド・フォレスター・ディスティリング・カンパニー(Old Forester Distilling Co.)に出かけるか、あるいはダウンタウンを離れて、スティッツェルウェラー蒸留所(Stitzel-Weller Distillery)に向かいましょう。

    スティッツェルウェラー蒸留所でバーボンをテイスティング

  • 一度は食べるべきルイビルの料理

    この地域の卓越した食の力には歴史的な背景があります。実のところチーズバーガーの発祥の地は、現在、80/20 @ ケーリンズ(80/20 @ Kaelin’s)として知られるルイビルのレストランであるという伝説があります。ルイビルの本場の味を堪能できる伝統的な料理も見逃せません。最も有名な料理の 1 つがホットブラウンで、ベーコンとクリーミーなモルネーソースをトッピングした贅沢な七面鳥のオープンサンドイッチです。その歴史は 1920 年代にさかのぼり、歴史あるブラウンホテル(Brown Hotel)のシェフが酒宴の夜食として考案したのが始まりです。ダービー・カフェ & バーボン・バー(Derby Café & Bourbon Bar)やブルーグラス・ブルーイング・カンパニー(Bluegrass Brewing Co.)など街中のメニューで見かけることができます。ベネディクティンは、クリームチーズ、キュウリジュース、タマネギジュース、塩、カイエンペッパー、緑の食用色素で作られた風味のあるスプレッドで、カクテルと混同しないように注意しましょう。ケンタッキー・ダービー・パーティーの定番ですが、ザ・カフェ(The Café)、ジ・アイリッシュ・ローバー(The Irish Rover)、ケイロウズカフェ(Kayrouz Cafe)、シェイディ・レーン・カフェ(Shady Lane Cafe)などのスポットでは、独自のアレンジが施されています。
    甘いものが好きな人にはケンタッキー州のおいしいスイーツがおすすめです。市内で最も古いキャンディーショップのムースキャンディーズ(Muth’s Candies)で、モジェスカのオリジナルレシピであるキャラメルに浸したマシュマロをお試しあれ。バーボンボールは、キャンディストアや蒸留所のギフトショップで購入できる魅力的なお菓子です。中に柔らかいバーボンクリームと刻んだペカンが入ったチョコレートは口の中でとろけるような味わいで、そこにピーチやミントの風味が加わっています。ルイビルの伝統の最後は地元のベーカリー、カーンズキッチン(Kern’s Kitchen)が手作りしたチョコレートとクルミのパイ、ダービーパイ(Derby-Pie®)です。ケンタッキーダービー博物館(Kentucky Derby Museum)や数多くのレストランで味わうことができます。

    ホットブラウン:ルイビルでおすすめの名物料理

ケンタッキー・バーボン・トレイル

のんびりと過ごす午後、アメリカ南部の美しい景色を眺めながらプレミアムスピリッツを飲む光景を想像してみてください。ケンタッキー州の旅ではそれが現実のものとなるチャンスがたくさんあります。
何故ならケンタッキー州はバーボンで世界的に知られ、田園風景のなかに多くの蒸留所が点在しているのです。ケンタッキー・バーボン・トレイル(Kentucky Bourbon Trail)を辿り有名な蒸留所を巡りましょう。そしてバーボン作りの技術を見学しバーボンの豊かな歴史を学んでみてはいかがでしょうか。ここでは、この象徴的な体験をするためのノウハウをすべてお教えします。

  • 歴史

    ケンタッキー州のバーボンの歴史はアメリカ建国にまで遡ります。1700 年代後半のドイツ、スコットランド、北アイルランドからの移民の流入によりウィスキーの蒸留技術がケンタッキー州にもたらされました。コーンパッチおよびキャビン権利法(Corn Patch and Cabin Rights Act)により、入植者たちにケンタッキー州内の領域に家屋を建築およびトウモロコシを栽培するための 160 ヘクタールの土地を与えたことが功を奏したものです。ウィスキーの主要原料はライ麦ですが、大量のトウモロコシが収穫できたことにより酒造家たちはトウモロコシをベースとしたウィスキーのレシピを用いるようになりました。1780 年代までには独自のスタイルのウィスキーがケンタッキー州で製造されるようになりました。このウィスキーはかつて蒸留酒をオハイオ川(Ohio River)やミシシッピ川(Mississippi River)から南のルイジアナ州ニューオーリンズへと出荷していたケンタッキー州バーボン郡にちなみ、バーボンと名付けられることになります。ウィスキーはニューオーリンズまでの長旅の間にオーク材の樽の中で熟成し、芳醇な味わいが生まれ琥珀色になっていきます。
    1964 年にアメリカ合衆国議会によりケンタッキー州のバーボンはアメリカ製品、つまり「アメリカのネイティブスピリット」として公認されました。世界各地から訪れる人にバーボン作りの技術について教えたり、この蒸留酒の豊かな伝統にまつわる話を伝えたりするツアーも州内全域で行われています。現在世界のバーボンの 95 %以上がケンタッキー州で蒸留、熟成されています。バーボン郡の倉庫には常に 500 万樽のバーボンが熟成を待っています。

    ケンタッキー州で最も洗練され、最も有名なバーボンの展示

  • バーボンを体験できる場所

    ケンタッキー州の名だたるバーボン蒸留所を体験するベストな方法は、4、5 日間かけてバーボンが人気な州各地のスポットを辿ることです。ケンタッキー州でも活気ある都市の一つ、ルイビルから始めてみてはいかがでしょう。1 日目はブレット・フロンティア・ウィスキー・エクスペリエンス・アット・スティツェル・ウェラー(Bulleit Frontier Whiskey Experience at Stitzel-Weller)へ向かいます。その後ルイビルのダウンタウンにあるウィスキーロウ(Whiskey Row)へ戻り、エンジェルズエンビー(Angel’s Envy)のツアーに参加しましょう。ここでは、蒸留過程の一部始終や樽詰めの様子、グラスに注ぐまでを見学でき、最終的にはそれをフィニッシングルーム(The Finishing Room)のバーで試飲できます。ルイビルのすぐ外にあるケンタッキー州クレルモンでは、生産プロセスを体験したりジェームズ・B・ビーム蒸留所(James B. Beam Distillery)で自分だけのジムビーム製品をボトル詰めしたりできます。その他のおすすめスポットとして、メイカーズマーク(Maker’s Mark)、ウッドフォードリザーブ蒸留所(Woodford Reserve Distillery)、ワイルドターキー(Wild Turkey)などの世界的に知られるブランドがあり、ツアーやテイスティングを楽しめます。
    バーボンを体験する方法は飲むことだけではありません。ケンタッキー州の多くの地元レストランでバーボンの文化が味わえます。たとえばルイビルにあるバーボンズビストロ(Bourbons Bistro)は、柔らかくておいしいグリルされたショートリブに濃いライバーボンのデミグラスソースがたっぷりかかっています。

    ケンタッキー州ベルサイユにあるウッドフォードリザーブ蒸留所のガイド付きツアーとテイスティング

  • 責任を持ってお楽しみください

    飲み過ぎてしまったらケンタッキー州中で利用可能なタクシーサービスアプリの Lyft や Uber の運転代行サービスを利用しましょう。車で蒸留所巡りをすることを避けるため、ミント・ジュレップ・ツアーズ(Mint Julep Tours)のツアーを予約するかペガサス・ディスティラリー・ツアーズ(Pegasus Distillery Tours)を利用して、自分に合った旅程を計画するようにしてください。

新しい蒸留酒:
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サザン、後半部分へ続く