オランダの新しい味
About Dutch Cuisine


はじめに
サステナブルなものを消費する、
野菜が主役である地元の食材を使ったヘルシーな料理を食べることは、世界中の気候や私たちの健康にプラスの影響を与えます。
この項目では、持続可能な現代オランダの食文化である Dutch Cuisine について、そしてシェフがイベントやレセプションで Dutch Cuisine のメニューを作るための選択肢について説明しています。オランダ現地の、そして現代的なDutch Cuisine のメニューを作るのに役立つコンテンツです。このキャンペーンを通じて、サステナブルなオランダの食文化を世界中の人に知ってもらい、強烈な印象を残すことができると考えています。
どうぞご一緒に Dutch Cuisine を知って楽しんで頂けますように。


Dutch Cuisine について
「Dutch Cuisine は、我々の土地と未来の味を創り出すシェフへ捧げるものです。」
Dutch Cuisineは、広い意味でのオランダの料理文化の(国を超えた)知名度を上げることに焦点を当てた運動です。この料理はシンプルさと創造性の両方において個性的であり、その自由な広がりは魅力があります。ただまだ認知されていないのが現状です。Dutch Cuisine 運動*において、オランダの美食文化を国内そして国外に発信することが重要なのです。
*今後 Dutch Cuisine 運動はシンプルに Dutch Cuisine と表記。
人と動物にとっての持続可能な、食に関する5つの原則は、「文化」、「健康」、「自然」、「品質」、「価値」。Dutch Cuisine では、この5つの原則に基づいた、美味であり健康的でありつつも責任のある調理法に基づくことが我々にとっての使命です。
このキャンペーンの主役は野菜です。肉や魚は脇役です。
可能な限りその産地のものや季節のものを食べ、新鮮な食材をすべて大切に使い、有機などの品質の良いものを選びます。
5つの原則
-
「文化」
食の文化としての目標は、季節の食材は8割をオランダ産のものを残り2割を他の国のものを使用するということ。 -
「健康」
ヒトにとっても、地球(our planet)にとっても、いいこと。すなわち野菜を8割食べ、肉・魚を2割食べるという目標とすること。 -
「自然」
自然が与えてくれる、実直で多彩な食材を食べるということ。
人工的なものは添加せず、食材を端から端まであますことなく食べ、廃棄物を出さないようにすること。 -
「品質」
きちんと意識しながら買い物をし、調理し、食べる。
可能な限りオーガニック、フェアトレード、サステナブル、ピュアでフレッシュなもの、地域や地元で生産された高品質な食材を選ぶこと。 -
「価値」
明日の為の結果を出す。
Dutch Cuisine は、オランダの料理を支える存在であり続けるための行動をする、ということ。地球が与えてくれるものはすべて先代からの贈り物であり、私たちはそれを次の世代に引き継いでいかなければなりません。
なぜ Dutch Cuisine なのか
オランダは気候に恵まれ、川の河口に広がる肥沃な土壌を持ち、旬の食材は多彩です。
我々は持続可能で、おいしく健康的な食事をしたいと思っています。
Dutch Cuisine キャンペーンに携わるシェフは、旬の野菜が主役の料理を毎日おいしく食べる方法を知っています。また、Dutch Cuisine の代表的な料理のレシピは、世界中にいるDutch Cuisine に興味を持つシェフ達がいつでも自由に使えます。
この2つが揃えば、持続可能な食料消費を加速させることができます。経済と地球の両方に利益をもたらすこともできるのです。
シェフ / 変革の担い手として
Dutch Cuisine では、動物性タンパク質から植物性タンパク質への移行を先んじて行動します。近年、Jonnie Boer(ジョニー・ブール)、Emile van der Staak(エミール・ファンデルスターク)、Edwin Vinke(エトヴィン・ヴィンケ)、Estée Strooker(エステイ・ストローカー)といったDutch Cuisine を代表するシェフたちが、この運動を広めるために活躍しています。
彼らはより多くの野菜を使って料理をすることで、経済的にも環境的にもさらに良い流れを作っています。もちろん私たちの健康にも良いものです。変革の担い手としてのシェフの立ち位置がとても重要です。


我々のDNA
「食文化が我々のアイデンティティを反映するのであるならば、
革新的な創造力も反映してくれることでしょう。
ダッチデザイン、オランダのファッション、そして建築物。
オランダのアイコンと言われるものも革新的な創造力を反映しています。
それは我々の個性の一部なのです。」
食文化が我々のアイデンティティを
反映するのであるならば、
革新的な創造力も反映してくれることでしょう。
ダッチデザイン、オランダのファッション、建築物。
オランダのアイコンと言われるものも
革新的な創造力を反映しています。
それは我々の個性の一部なのです。
オランダの食文化や料理は、伝統的にサステナブルで野菜を多く使ったメニューが多く存在しています。これは我々のルーツであり、食の文化です。今ではDutch Cuisine において、この概念をインスピレーションとシェフ達の美味なるレシピを通して再び食卓に届ける役割を果たしています。
「食」に関することは、私たちの記憶、
そして探求と革新を欲する旅にいざなってくれます。
- 私たちが使用するスパイスはどこから届くのか?*
- 私たちの「食」に対するモチベーションは何だろうか?
- オランダの料理は何に基づいて
作られているのだろうか? - Dutch Cuisine をどのように適応させていくのだろうか?
- Dutch Cuisine がなぜそんなに特別なのか?
*17世紀、オランダが海を制し、東インド会社が香辛料を交易をしていた時代に思いを馳せるかもしれません。
イノベーションと創造力
目下、Dutch Cuisineキャンペーンに関わるシェフには、イノベーションと創造力が宿っています。彼らの料理は、オランダの季節や地域性だけでなく、サステナブルなキッチンの革新的な能力と創造性をも反映しているのです。皿の上で土から口へのプロセスの全体、つまり食物連鎖全体を網羅し表現しています。私たちの食の風景が描かれ、そしてオランダの食文化が定義されるのです。
彼らはさらに地球にとって何が良いかも考えています。今のシェフの考えが、未来のシェフへ引き継がれるのです。
SDGsと我々への還元
「食料の生産と消費をより持続可能なものにすることで、Dutch Cuisine は我々の健康にだけでなく気候にも影響を与えることができます。その結果、純粋に利益を得ることができるのです。
我々は健康的に食べて生きることができ、地球を良い状態にすることができ、廃棄物を減らすことができ、生産者と公正な価格で取引することが出来、よりよい動物福祉に取り組むことができるようになるのです。」
2030年までに達成すべき国連の世界目標「SDGs」の17項目すべてに、食が関連している可能性があります。これは、貧困撲滅(1)、飢餓ゼロ(2)、責任ある消費と生産(12)といった明白な目標だけでなく、例えば、健康と福祉(3)、気候変動対策(13)にも当てはまります。
Dutch Cuisineは、人と地球に良い影響を与える「食」のサステナブル化に日々取り組んでいます。より良くより持続可能な世界への道筋は、直接的にも間接的にも、主に私たちの食事に通じています。
私たちが食べるものは、何よりも自分たちの健康に影響を与えるのです。