オーガニックについて
About Organic


有機農家による、有機農家のための協会
Biohuis より
ビオハウスは、有機農家による、有機農家のための協会であり、オーガニックの第一次産業のための政策提言において中心的な役割を担っています。
有機農業を強化して、つなげて、啓発して、保護することが私たちの信条です。
これは、オーガニック市場とオーガニック規制、そしてオーガニックの知識開発に焦点を当てたものです。例えば、家畜排せつ物、動物福祉、有機飼料の使用、遺伝子組み換え、土壌改良など、有機農業に関連するあらゆる問題が含まれます。
ビオハウスでは、農家どうしの意見交換を通じて、有機農業セクターの強化に努めています。分野、地域、モチベーションが異なっていても、有機農業に情熱を捧げ、志をひとつにする農家が集う場所、それがビオハウスです。
また、ビオネクストを通じて、知識や 規制、市場など、一連のマーケティング・チェーンにおける他の関係者と協力し ています。
ビオネクストは、消費者やメディアとのコミュニケーションにおいても重要な役割を担っています。ビオハウスはビオネクストに財政支援を行い、ビオネクストのスタッフはビオハウスのために数多くの実行役を担っています。ビオネクストは、ビオハウスの農家、ビオネザーランド社の貿易・加工業者、そしてビオショップ協会によって運営されています。
ビオハウスは、オーガニック農家や園芸家のあらゆる力を結集して2012年に設立されました。
パートナーズビオハウス
ビオハウスは、いくつかのパートナーと連携しています。
ビオネクスト
他の農業セクターとは違い、オーガニックセクターは、農家からショップまで、サプライチェーン全体で協力し合っています。ビオ・ネザーランド社(貿易・加工)、有機商店協会に加盟する有機小売業者とともに、ビオネクスト協同組合を運営しています。
EKO 品質ラベル
リニューアルされたEKO品質ラベルは、サステナブル実現のためのステップガイドを作ったオランダの団体Milieu Centraalが指定する10種類のトップラベルのうちの一つです。EKOは、通常のオーガニック品質マークの枠を超えた、プラスαの基準を設けています。
Ekoland
40年以上にわたって、有機農業のための唯一無二の業界誌であり続けています。ビオハウスも定期的にEkolandを通してその取り組みをアピールしています。
出典:Biohuis


IFOAM
IFOAM(アイフォーム)は1972年にパリ近郊で設立され、世界中で有機農業の普及を図る国際NGOです。IFOAMのEU支部は、EU本部のあるブリュッセルにおいて、重要なロビー活動を展開しています。
※Biohuis(ビオハウス)はオランダの組織、IFOAM(アイフォーム)はEUの組織。
なぜ有機なのか?
有機農業は、飢餓や栄養失調だけでなく、貧困、水利用、気候変動、持続不可能な生産と消費など、他の課題にも取り組む道筋となりえます。
私たちは、さまざまな意味で危機的状況にあります
8億人以上が飢餓状態にあり、約20億人が栄養失調に陥っています。
世界の成人人口の約30%が体重過多または肥満であり、世界で生産される食料の約30%が破棄され、失われています。
人類史上かつてない速度で、地球上の自然が減少しています。100万種に上る生物が絶滅の危機に瀕しており、その多くは数十年以内に絶滅すると言われています。土壌の劣化により、世界の地表の23%の生産性が低下し、花粉媒介者の喪失により、世界の年間農作物は最大5,770億米ドルの危険にさらされています。
FAOの調査報告書によると、食用に栽培されている数千の植物種のうち、世界の食料生産に大きく貢献しているのは200種以下で、作物生産全体の66%を占めているのはわずか9種です。
非持続的な農業は問題の一部である
持続不可能な農業は、生物多様性の損失を招く最大の要因であり、地球温暖化、土壌汚染、農村の生活や食料・栄養の安全保障を脅かす要因となっています。最近の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書によると、私たちの食糧システムは、世界の人為的な温室効果ガス排出の最大29%を引き起こしていると推定されています。
人間の活動によって大気中に放出される亜酸化窒素の大部分は、食料の栽培に使用される化学肥料が原因となっています。世界の森林破壊の80%は農業が直接の原因であるという試算もあります。
農家は、私たちの持続不可能な経済やライフスタイルの影響を受けていることがよくあります。彼らは世界で最も貧しく、最も食糧不安に苛まれている人々であり、気候変動の影響を最も深刻に受けているのです。
有機農業が解決策を示す
正しい方向に進めば、有機農業の原則に基づく農業は、持続可能な食糧システムと気候変動への対応に必要な解決策への移行手段となりえます。有機農業は、その大部分が地域の生態系と資源の利用に基づいており、外部費用がほとんどかからないことから、ほとんどの小規模農家にとって利用しやすく、手頃な価格で、力を発揮できるシステムです。これは、特に現金収入の少ない自給自足農家にとって重要です。
未来につながる農業
Farming for the Future
エネルギー、環境、気候変動、食糧安全保障、金融安全保障など、現代の大きな問題は、単独で解決できるものではありません。私たちは、人類共通の関心事をすべて考慮に入れて、食料と農業のための政策を作り上げる必要があります。
このような持続可能な農業につながる政策や政策手段こそが、人類共通の利益に貢献し、すべての人のために良い食べ物を生産する有機農家を支援するために重要です。例えば、肉食を減らし、地元で採れた旬の有機野菜を選ぶなど、我々の食生活を見直すことも重要な役割のうちの一つなのです。


IFOAMの役割について
現在、世界の食料と農業システムは、飢餓の増加、気候変動、生態系の損失、農民や食料労働者が適切な収入を得ていないことなど、さまざまな課題に直面しています。食料の生産と消費の方法は、これらの状況を緩和することも、悪化させることもできるのです。
IFOAM – Organics Internationalは、その解決策の一端を担うことを望んでいます。この活動を通じて、農家の有機農業への移行を促進するための人材の育成、持続可能な生産と消費の必要性に対する意識の向上、アグロエコロジー農法(agro-ecological farming )と持続可能な開発への環境整備のための政策提言を行なっています。
100を超える国や地域のメンバー、地域団体、セクター・プラットフォームとともに、私たちは組織的に変化をリードしています。
ビジョン
私たちは、有機農業の原則に則り、真に持続可能な農業、バリューチェーン、消費を広く普及させます。
ミッション
変化を組織的にリードする。
私たちの活動によって、次の三つの項目おける達成数が向上することを目指しています。
- ・有機農業および類似の手法の認証・非認証の取得状況の推移
- ・良好な実践から最良の実践へと移行した有機事業の数
- ・持続可能性を高め、有機の原則および方法を取り入れている農業従事者の数
出典:IFOAM