週に一度アメリカ穀物協会さんに教えてもらって皆様に伝える、「ソルガムきび」についてです。
ソルガムきびの話。Vol.11
Vol.10 キャロット・バナナ・ブレッド Carrot Banana Breadの作り方とソルガムきびの食品としての可能性。はこちらに。
本日はソルガムきびのグルテンフリーパンケーキの作り方と環境に優しいソルガムきび。
—画像出典:アメリカ穀物協会
ソルガムきびの研究について、いくつか報告がされています。
様々な視点から研究されたソルガムきびについてです。
アメリカから、日本から。
研究報告から、さらにソルガムきびについて知って頂けると嬉しい限りです。
環境に優しいソルガムきび:
ビル・ルーニー博士(Dr. Bill Rooney)
ソルガムきびの育種について研究。
品質向上、品種改良、収量の増加、干ばつ・高温・害虫などのストレス対策について研究を続けている。
収量の増加、また時と共に変わってくる害虫対策の面でソルガムきびは新しい技術の導入により改良を続けている。
現在のところ米国では遺伝子組み換えによるソルガムはなく、今後もないと思われる。
ソルガムきびは健康志向食品としての可能性があり、タンニン、アントシアニンなどの抗酸化作用を持った物質を含んでいる。
ソルガムきびには様々な色素の違いがあり、色と抗酸化作用の関連性については現在、解明中だ。
育種という点では抗酸化物質を多く含むソルガムきび、また収量の上がるソルガムきびを作ることだが、現在いくつかの可能性が見えてきている。
今後も化学や生理学などの専門家と我々育種の専門家が努力し連携して、良い品種を作っていきたいと思うし、食用としてのソルガムきびの需要は今後益々増えると思われる。
ソルガムきびは乾燥している場所での生育に適しているので、生育に必要な水が少なくてすみ、環境に優しい穀物ということが言える。
また干ばつにも耐えられる持続可能型の農業に適している穀物である。
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研究報告は毎週しばらく続きます。
現在、日本で一般向けに流通している品種は、ホワイトソルガムになります。
今後、抗酸化物質を豊富に含んだ品種が日本でも購入できるようになるといいですね。
堅い話にはなりますが、ぜひ楽しみにして頂けると幸いです。
アメリカ産ホワイトソルガムきびの粉はこちらに。
ボブズ レッドミル グルテンフリー ソルガム粉
950円(税込)!
本日は、
ソルガムきびのグルテンフリーパンケーキの作り方。
簡単に作れるにもかかわらず、満足度の高いレシピです。
ぜひ試してみて頂けますように。
—レシピ・画像出典:アメリカ穀物協会
材料:6枚分
<A >
ソルガムきび粉・・・130g
(上記に登場:ボブズ レッドミル グルテンフリー ソルガム粉 130g)
コーンスターチ・・・40g
ベーキングパウダー・・・5g
スキムミルク・・・50g
メープルシロップ・・・大さじ3
卵・・・2個
豆乳・・・150cc
バター・・・30g
バター・・・適量(フライパン用)
<デコレーション>
メープルシロップ・・・適量
水切りしたヨーグルト・・・適量
ブルーベリー、ラズベリー、オレンジなどのフルーツ類、ミントなど(飾り用)・・・適量
作り方:
1. ボウルでAを混ぜる。
2. 別のボウルで卵、豆乳、溶かしたバターをかき混ぜ、<1>を加えてよく混ぜ合わせる。
3. 温めたフライパンにバターをしき、<2>を流し込み弱火で両面を焼く。
4. メープルシロップ、水切りしたヨーグルト、お好みのフルーツ類やミントを添える。
出来上がりです。
ポイント:
パンケーキは豆乳を入れることでふわふわになります。
さらにコーンスターチとスキムミルクを入れると、表面がかりっとした食感に。
風味も良くなって、小麦粉を全く使っていないとは思えないほどの仕上がりに。