World Pasta Day

2022年10月20日(木)13:00 スタート
『ワールドパスタデー記念プレスランチ』
行って来ました

10月25日はWorld Pasta Day!

ご挨拶


Greeting

ジャンルイジ・ベネデッティ イタリア大使より

 この度は世界中で開催されるWorld Pasta Day のイベントにお越しいただき、ありがとうございました。
イタリア式の食スタイルは、地中海式ダイエットの元とも言われます。本日のイベントでは、イタリア20州にまたがるそれぞれの郷土のパスタ料理を味わって頂きます。

 日本に赴任してから色々なことを考えました。
日本では、日本中いたるところで美味しいパスタ・イタリア料理を食べることができます。それは他の国にはなく、日本でのみ顕著にみられる傾向です。
 なぜだろうか。
日本には、イタリアで修業した日本人シェフもいます。また自分たちの郷土の料理を広めたく、日本で活躍しているイタリア人シェフもいます。
彼らの力も大きいですが、もう一つ根本的な考え方に我々が似ている部分があると思うのです。

 食へこだわり、職人の技を磨き、品質を追求する。

 この日本人とイタリア人の根っこの部分が同じということが、日本中で美味しいパスタ・イタリア料理を食べることができることに繋がっていると考えました。
素晴らしいことです。

 やっと両国を行き来する様々な制限が解除されました。
どうぞまたイタリアへ行き、本場の味をお楽しみ頂けますように。


イタリア大使館貿易促進部
エリカ・ ディジョヴァンカルロ部長 より

 本日は、World Pasta Dayのイベントにお越しいただきありがとうございます。
World Pasta Dayは、24年前、ナポリで初めて開催されました。今ではイタリアのみならず、10月25日に世界中でそれぞれの国の味のパスタを調理し、食べ、祝う日になりました。

 パスタを最も消費するのはイタリアです。
世界の20%ものパスタを生産し、消費量は1年間1人あたり20㎏にもなります。消費量1年間1人あたり1.7㎏の日本とはかなりの差があります。
それでも2020年コロナ禍、パスタの日本への輸出量はかなり増加しました。2019年に比べて22%UPです。
家庭での消費量が増えた、とみられています。
また、2021年にはマイナス8%になりましたが、輸出量のレベルは高いままです。2022年は半期で10%UP。やはりレベルは高いままです。

パスタがなぜ良いのか。
①すごく美味しい。
②栄養価が高い。
③様々な組み合わせで色々な味を表現することが出来、さらに一つの料理としても成り立たせることもできる。
④パスタを食べる食卓は雰囲気が良くなる。

 日本にはお蕎麦やラーメンなど他にも麺文化が発展しています。
にもかかわらず、パスタが日本人にとても親しまれ、アルデンテのものを食べることが出来るのはもちろんのこと、本場のソースで味わうことができます。
そして、本格的なコース料理の第一の皿として、またパスタ単品としても楽しむことが出来ます。

 本日はイタリア20州の各々の郷土レシピ(伝統的なレシピ)によるパスタをそれぞれ試食して頂きます。
どれだけ色々な種類のパスタが存在するか、知ってもらうための初めての試みです。

 科学的な裏付けがあるわけではありませんが、私はパスタを食べると気分が良くなります。
ティラミスのように私自身を引き上げてくれるのです。
ぜひ思う存分パスタを。Viva Pasta!

パスタメニュー


Pasta Menu
北から南に州別で

ヴァッレ・ダオスタ
山のチーズが香るアオスタ風のパスタ アッラ・ヴァルドスターナ
パスタのテイスト:チーズ
使用したパスタ:リガトーニ
※フォンティーナチーズとプロシュートコットの入った濃厚なパスタ。※フォンティーナチーズはアルプスのふもと、ヴァッレ・ダオスタ州で作られ、独特な香りを持つ最高のチーズとも言われます。
プロシュートコットの美味しさに感服。
ピエモンテ
ピエモンテ風極細パスタのタヤリンと旬のキノコのソース
パスタのテイスト:オイル
使用したパスタ:タヤリン
何種類ものきのこを組み合わせたソースと卵入りのパスタとを組み合わせた一品。チーズが入っていない潔さも含め二重丸。
ロンバルディア
ロンバルディアかぼちゃ料理の一角かぼちゃを包んだトルテッリ
パスタのテイスト:チーズ
使用したパスタ:トルテッリ
かぼちゃとモスタルダ(果物をマスタードと一緒にシロップで煮たもの)を包んだトルテッリ。レモンソースにチーズがかかり、絶品。
トレンティーノ-アルト・アディジェ
山の保存文化を反映させた薫香の豊かなスペック入りのスパゲッティ
パスタのテイスト:ハムシリーズ
使用したパスタ:スパゲッティ
スペック(燻製生ハム)入りのスパゲッティ。程よい燻製の香りが食欲をそそる力強い一品。
ヴェネト
全粒粉のスパゲッティビーゴリと玉ねぎとアンチョピのソース
パスタのテイスト:オイル
使用したパスタ:スパゲッティ
たっぷり&じっくり炒められた玉ねぎの甘さと微かに味わえるアンチョビ旨味。全粒紛パスタはこう食べるべきと思わせるパスタ。
フリウリ-ヴェネッィア・ジューリア
蕎麦粉文化圏の手打ちパスタ”ブレクス
パスタのテイスト:チーズ
使用したパスタ:ブレクス
ラザニアのように大きく平らなパスタ’ブレクス’。蕎麦粉入り。
リグーリア
トロフィエのジェノヴェーゼ 大理石のモルタイオで仕上げた伝統的な仕立て
パスタのテイスト:緑色
使用したパスタ:トロフィエ
大理石のモルタイオ(すり鉢)で1枚ずつバジルを丁寧にすりつぶして出来たジェノヴェーゼ。爽やかな香りが何とも言えず食の欲を刺激します。
エミリア·ロマーニャ
生ハム大国エミリアロマーニャはロマーニャ地方ご当地バスタから、生ハムとレモンを使ったタリアテッレ
パスタのテイスト:ハムシリーズ
使用したパスタ:タリアテッレ
シェフがパルマの生ハムをどうにか手に入れたそうです。軽くソテーした生ハムとチーズ、そしてレモンの軽やかな一品。
トスカーナ
キアーナ渓谷風のピーチ・アル・アリオーネ
パスタのテイスト:トマト
使用したパスタ:ピーチ(ピチ)
特別な太麺パスタ。こちらもシンプルなトマトソースがご馳走に早変わり。
ウンブリア
トリュフの名産地ノルチャの町からノルチャ風ペンネ
パスタのテイスト:チーズ
使用したパスタ:ペンネ
イタリアのソーセージサルシッチャとチーズとの組み合わせ。最後にグレートリュフがかかり、絶妙な調和の元仕上げられていました。
ラツィオ
ローマ下町料理の一角”リガトーニ コン ラ パヤータ” 牛の小腸のトマト煮込みあえ
パスタのテイスト:内臓系
使用したパスタ:リガトーニ
みじん切りにした牛の小腸がとろとろに。トマトソースと一体化も含め、本格的なイタリア料理。
カンパーニア
ナポリの筒型パスタ”パッケリ” 定番のトマトソースで
パスタのテイスト:トマト
使用したパスタ:パッケリ
大きなサイズのショートパスタ‘パッケリ’。食べ応え抜群で小麦の味を最も味わえるかも。シンプルなトマトソースでご馳走に。
マルケ
マルケ地方を代表する郷土料理”ヴィンチズグラッシ” 鶏レバーの旨味が詰まった男性的なオーブン焼きのパスタ
パスタのテイスト:内臓系
使用したパスタ:ラザニア
くせのない鶏レバーがラザニアの間にたっぷりと。一緒にオーブンで焼かれ、パンチの効いた食べ応え抜群パスタへ。
アブルッツォ
指輪型のパスタ”アネッレッティ” 野菜がメインのアブルッツォ州の農家のソース
パスタのテイスト:トマト
使用したパスタ:アネッレッティ
ソフリット(様々なイタリア料理のベースとなるもの。みじん切りにした大量の野菜で作る。)を加えたトマトソースのパスタ。アブルッツォのおふくろの味と言われています。
モリーゼ
モリーゼ州の伝統的な菱形のパスタ”タッコッツェ” 現地でも愛され続ける豆のソースとの組み合わせ
パスタのテイスト:トマト
使用したパスタ:タッコッツェ
金時豆のような豆がそのままの形でソースに。少し甘い豆とトマトソース、そして幅広の菱形パスタは相性抜群。
プーリア
耳たぶ型のパスタ”オレッキエッテ” お決まりのブロッコリーのソース
パスタのテイスト:緑色
使用したパスタ:オレキエッテ
くたくたに煮たブロッコリーと耳たぶのように少し窪みのあるパスタ’オレキエッテ’。最高な組み合わせです。
バジリカータ
穴あきのロングパスタ “ブカティーニ” 唐辛子の味が溶け込んだクラシカルなトマトソース
パスタのテイスト:唐辛子
使用したパスタ:ブカティーニ
シンプルにオイルのペペロンチーノ。辛さと旨さの丁度良いバランスのパスタ。
カラブリア
南イタリアといえばのセモリナ粉の香り豊かなパスタ”フィレイヤ” カラブリア州のオーソドックスなマトソース
パスタのテイスト:唐辛子
使用したパスタ:フィレイヤ
細長く少しくるんとしたパスタ’フィレイヤ’。カラブリア名物の唐辛子がたっぷりと入った、伝統的なトマトソースで。
シチリア
青魚料理といえばのシチリア島からサフラン風味のイワシのパスタ
パスタのテイスト:魚介(島料理)
使用したパスタ:ブガティーニ
中心に穴が開いたパスタ’ブガティーニ’。イワシにフェンネル、レーズンや松の実も入った贅沢な一品。
サルデーニャ
サルデーニャ島の粒々型のパスタ”フレーゴラ”ボンゴレと組み合わせた島料理
パスタのテイスト:魚介(島料理)
使用したパスタ:フレーゴラ
大きなあさりのボンゴレ仕立てに粒状のパスタ’フレーゴラ’を。フレーゴラが存分にスープを吸って食べ応えのある一品に。

シェフ:今井和正氏
会場:ペペロッソ