シンプリー・イタリアン・グレイト・ワインズ東京2023 / マスタークラス&試飲会に行って来ました。

シンプリー・イタリアン・グレイト・ワインズ東京2023
2023年5月31日(水)開催
グランドハイアット東京

マスタークラス プレゼンター:宮嶋勲氏(ワインジャーナリスト)
「ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ, トスカーナの歴史を語るワイン」

 

行って参りました。

 

 

プレゼンターである、宮嶋勲氏(ワインジャーナリスト)によるワインセミナー。

宮嶋さんのセミナーは本当にわかりやすく笑いもあり大きな歴史的な視点からの話もあり。ワインの世界はこう広げることができるのか、、と感動するばかりです。

 

まず、

Montepulciano Area(モンテプルチアーノ地域)の説明から。

**ヴィン・サント (Vin Santo)が有名な地域でもあります。

*トスカーナ州の伝統的なデザートワイン。ビスコッティをこのワインに浸して食べる、伝統的な食べ方がある。

 

 

Montepulciano Area(モンテプルチアーノ地域)

 

 

イタリア・トスカーナ地方の一部にあるモンテプルチアーノ。

観光客が多いエリア。

 

 

789年、教会へのぶどう畑の寄贈 が始まり。

 

 

 

 

Vino Nobile di Montepulciano / 協会 CONSORZIO 

 

 

1965年に協会が設立。

(トスカーナの有名なワインの協会としては規模が小さいそうです。)

78のワイナリーが参加。

地域の90%の生産者がこのワインの生産を。ただ参加していない残り10%のおかげで、地域としての多様性・豊かさ・ふくよかさを広げることに貢献し、そしてワインへの良い影響を与えることになっているそうです。

*この10年でワインの味わい・品質の向上に目覚ましいものを感じられる、とのこと。

 

 

協会のワインと地元食材を揃えた専門店。

 

 

 

DOCG・DOC

 

 

DOCG、DOC 銘柄が数多く存在。

Vino Nobile di Montepulciano DOCG

Vino Nobile di Montepulciano Riserva DOCG

Vino Rosso di Montepulciano DOC

Vino Santo di Montepulciano DOC

 

 

イタリア全土の比率を比べてもその割合は突出したものがあります。

 

 

 

ぶどう栽培

 

 

1,300 ヘクタールで Vino Nobile di Montepulciano

570ヘクタールでRosso di Montepulciano を栽培。

 

 

 

ぶどう品種

 

 

ぶどうの品種としては、70% がSangiovese(サンジョヴェーゼ)。

そして他のぶどう品種も。

例えば地元品種では Colorino(コロリーノ)、Canaiolo(カナイオーロ)。世界各地で栽培が広がっている国際品種では、Cabernet S.(カベルネ ソービニオン)、Merlot(メルロー)など。

 

 

 

醸造

 

 

Vino Nobile di Montepulciano は販売する前に少なくとも2年の醸造期間を要し、Vino Nobile Riserva は3年の醸造期間さらに瓶で6か月寝かせます。

 

 

国内需要は32%、輸出需要が68%。

輸出のうち、TOPがドイツです。

*包み込むような深い味わいのVino Noble は寒い国であるドイツで大人気。

 

 

 

Sustainability

 

 

*世界的な課題として取り組みを言われるサステナブルもこの地域にとって大きな関心事であり、日々対応しているとのこと。

ソーラーパネルの設置、浄水システムの導入(水を無駄にしない)、再生エネルギーの活用など。

 

 

 

 

Tasting

 

 

今回のTasting で選ばれたワインはなんと「くじ」で選ばれたもの。

それだけ協会にとってはどのワイナリーのどのワインも自信をもってお勧めすることができるようです。

*2019年ものが最高の出来。

 

 

1.Antico Colle

Vino Nobile di Montepulciano DOCG 2019

 

 

2.Brindella – Tenuta Vallocaia

Vino Nobile di Montepulciano DOCG 2019

 

3.De’ Ricci – Cantine Storiche

Vino Nobile di Montepulciano DOCG 2019

 

 

4.Il Molinaccio ”La Spinosa”

Vino Nobile di Montepulciano DOCG 2019

 

 

5.Le Bertille

Vino Nobile di Montepulciano DOCG 2019

 

 

6.Tenuta Poggio alla Sala

Vino Nobile di Montepulciano DOCG 2019

 

 

7.Vecchia Cantina di Montepulciano

Vino Nobile di Montepulciano DOCG 2019

 

 

8.Carpineto

Vino Nobile di Montepulciano Riserva DOCG 2019

 

 

すべてにおいて程よいタンニンを感じられ、食事と合わせるとさらに魅力を増すワイン達。

今の時代、ぶどうではなく、消費者と生産者の結びつきが求められています。

トスカーナワインのレベルUPはイタリアワイン全体のレベルUPに繋がっており、良い循環になっているそうです。

 

 

 

商談会会場にて

 

 

イタリアのワインは今までも今も味わい深く美味しく楽しいものでしたが、今後はもっとさらなる飛躍の時が来る予感がします。

何とも頼もしく、楽しみでしかありません。

 

 

 

 

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