Canadian Food Style についてVol.5
カナダ食品業界団体 / カナダポーク について
No.1はこちらに。
カナダポークの7つの約束
1.安全な農場で飼育
「カナダ品質保証プログラム(CQAR)」は、HACCPの手法を用いて 1998年にカナダ政府によって開発された農場での食品安全管理の仕組みです。
豚舎内は温度や湿度、空気循環などが精密に管理され、出入りは規定の服とブーツを着用した作業員、獣医など最低限の人員に限定されています。
また検疫措置や空気感染症の感染防止を実現するために、豚舎間には一定の距離が確保されています。
2.法制化されたトレーサビリティ
「カナダは2014年7月から北米で唯一、すべての肉豚の個体識別とトレーサビリティーシステムの履行を開始しており、全生産者の参加を義務付けています。
具体的には、生産農場の所在識別、肉豚の個体識別、個体の移動記録などをデータベース化し、管理しています。
また、乳用牛、肉用牛、羊などの他部門の家畜との密接な情報共有を行うことで、畜種の垣根を越えた疾病発生時における迅速な対応を実現しています。
3.行き届いたアニマルケア
豚の肉質を維持するためには、生存中の豚の取り扱いが重要です。
「アニマルケア・アセスメト」 (Animal Care Assessment : ACATM)では、畜舎の環境、飼料、豚の健康管理、繁殖方法、輸送、と畜に至るまでのガイドラインを細かく規定しています。
2012年1月より「カナダ品質保証プログラム(CQA®)」下において義務化されました。
4.成長ホルモンは使用しません
カナダの養豚業者は、一切成長ホルモンを使用していません。
5.畜産薬剤(ラクトパミン)不使用
ラクトパミンは、増体重、飼料効率や赤身肉割合の向上を可能にする畜産薬剤であり、価格競争のために北米では政府認可を受けて使用されていますが、人体に対して有害な影響を及ぼす恐れがあることや肉質が硬くなることを避ける為、このプログラムに参加する生産者及びカナダポーク・インターナショナル(CPI)輸出メンバーは自主的に使用を取りやめました。
6.安心な食肉加工工場で生産
カナダ連邦政府に登録されたすべての食肉加工工場は、国際的な衛生管理の手法であるHACCPの認証を受けています。
またカナダ食品検査庁(CFIA)が定期的に検査を行い豚肉の安全性と衛生の検証を行っています。
官民一体となって築き上げられたカナダの食品安全品質システムは世界的にも認められています。
7.養豚に最適な環境
カナダの気候と広大な土地は、世界で最も養豚に適した環境のひとつです。
高い緯度に位置しているため寒冷な気候であり、さらに低い飼育密度のため病気の発生・感染が起こりにくく、新鮮な空気と清浄な水が無限に入手可能で、高エネルギーの飼料用穀物を豊富に栽培しています。
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「食」の安心は求めれば求めるほどきりがないように思われます。
でもカナダポークのように決めた約束を公表し、その約束を守っていく。
厳しい約束も彼ら自身で決めたことです。
我々はその約束=安心のもと食べることが出来ます。
嬉しい事です。