カナダの外交官(リサさん)より カナダの冬の乗り越え方:動く、食べる、楽しむ(パート1)~Canadian Food Style Vol.52

Canadian Food Style Vol.52

カナダの外交官(リサさん)よりカナダの冬の乗り越え方:動く、食べる、楽しむ(パート1)

 

 

Canadian Food Style

 

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前回の

カナダの外交官(リサさん)より 自然の味:カナダのブルーベリーは、こちらに。

 

 

カナダの冬の乗り越え方:動く、食べる、楽しむ(パート1)

 

 

 

西海岸を除き、カナダの冬は寒く長いことで知られています。

でも、寒いからと言って家にこもっていてももったいないので、カナダ人は様々な方法で冬を楽しく乗り越える努力をしています。

 

例えば、オンタリオ州東部とケベック州の州境に位置するカナダの首都オタワには、国会議事堂のすぐ隣にリドー運河(Rideau Canal)があります。

リドー運河はユネスコ世界遺産に登録されていて、北米で最も古くから利用されている運河です。

昔は物流輸送に使われていた水路ですが、現在は観光や娯楽目的の利用に限定されています。

冬になると凍結するこのオタワ中心部の運河は、天然のスケートリンクとして開放されます。

 

 

このスケートリンクは世界最長で7.8㎞あり、ギネス記録として登録もされています。

シーズン中は入場無料なので、冬になるとリドー運河をスケート靴で滑って通勤通学する運河周辺の住民もいます。

自動車だと信号で停止しなければいけませんが、スケートなら好きなスピードでまっすぐに進むができて便利だからです。

私も、大学院時代はリドー運河沿いにあるカールトン大学にスケートで通学したことがありました。

 

 

氷が張ったリドー運河の上には暖房が効いた小屋やトイレ、軽食や飲み物を販売する休憩所が点々と並びます。

 

また、スケート靴を持っていない人は、レンタルもできます。

もちろんリドー運河だけではなく、様々な場所で開設される無料コミュニティースケートリンクで屋外スケートを楽しむことができます。

特に週末のコミュニティーリンクは、アイスホッケーやスケートを練習する子どもたちで混み合います。

 

 

カナダの冬を楽しむその他のコツは、体が温まる料理を食べることです。

 

カナダにはイギリスやフランスの伝統が残っていますが、その中でもフランス語圏の郷土料理「トルティエ( Tourtière )」は、寒く長いカナダの冬にぴったりの料理です。

トルティエはカナダスタイルのミートパイで、豚肉、牛肉、玉ねぎやじゃがいもにシナモン、クローブ、ナツメグ、塩、胡椒などのスパイスを加えて作られます。

 

 

トルティエはフランス語圏のケベック州や、オンタリオ州を中心とした地域で、多くの家庭のクリスマスディナーに登場します。

そのまま食べるのも美味しいですが、祖母の手作りケチャップをかけて食べるのが我が家での楽しみ方です。

 

夏の終わりに豊富に穫れるトマトをベースにフルーツを加えた「ketchup aux fruits」はトマト、玉ねぎ、梨、桃、ビーマン、セロリなどが入ったケチャップです。

家族や友人に囲まれて美味しい食事を楽しむことで、心も体も温まります。

 

 

 

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