カナダ・アルバータ州ミツバチについて追加情報~Canadian Food Style Vol.50

Canadian Food Style Vol.50

 

前回の Vol.49、
カナダ・アルバータ州のカナダプリン(蜂蜜味)はこちらに。

 

 

Canadian Food Style

 

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カナダ・アルバータ州のミツバチについて追加情報

*どうぞページ、下部をお読みください。

 

 

ミツバチについて追加情報

 

「ミツバチの一生の仕事」に関する追加情報をご紹介します。

 

 

働きバチというと、毎日涼しい夏の風のように花から花へと飛び回っているだけのように思えるかもしれませんが、実はそうではありません。

働きバチは、文字通りミツバチの群れの機能維持に貢献しているのです。

彼女たちは羽化後の日齢に応じて、巣の中でさまざまな役割を担う、使命を持った少女たちなのです。

働きバチの使命は、女王バチが産んだ受精卵の段階から始まります。

約3日間、卵として巣房内で過ごした後、幼虫へと成長を遂げます。

同じく働きバチである看護師バチからハチミツと、ハチパンを与えてもらいながら幼虫としての残りの期間を過ごします。

サナギに成長すると、9日目に巣房が閉じられます。

そして、21日目頃に体長約15mm、体重約100mgの働き蜂の成虫が現れ、仕事にとりかかるのです。

 

 

 

清掃員(羽化後1〜3日目)

 

 

羽化した彼女達の最初の仕事の一つは、自分が出てきたばかりの巣房の清掃です。

次の産卵や蜜や花粉の貯蔵に備え、この巣房は他の空の巣房とともにきれいに磨かれ、完璧に清潔な状態に保たれます。

 

 

葬儀屋(羽化後3~16日目)

 

 

次の仕事は、巣の中で死んだハチや幼虫を外へ運び出すことです。

巣の中で疾病が発生するリスクを抑えるため、ハチや幼虫の死骸は巣から遠く離れた場所に運ばれます。

 

 

 

育児(羽化後4~12日目)

 

 

若い働きバチは、成長中の幼虫に餌を与えたり世話をしたりして、「赤ちゃん」の面倒を見ます。

雄バチが幼虫の時は、自分で餌を確保することができないため働きバチに餌を与えてもらい、成長していくのです。

平均して、看護師バチが幼虫の樣子を確認する回数は一匹につき一日平均1,300回だと言われています。まさに過保護な親だと言えるでしょう。

 

 

 

女王バチの世話人(羽化後7〜12日目)

 

 

女王様である女王バチは最も基本的な身の回りのことですらを自分で行うことができないため、働きバチの一部が手助けをします。

餌を運んだり、身繕いをしたりして女王バチの世話をします。

しかしそれ以上に重要なのは、女王バチの世話をしている時に体に付着した、女王バチフェロモン(QMP)を巣全体に拡散させるという付随的な役割です。

女王バチの世話を終えた働きバチは、QMPを巣全体に拡散させ、他のハチに女王バチが健在であることを伝えるシグナルを送るのです。

 

 

 

花の蜜を集め、花粉を詰める(羽化後12~18日目)

 

 

若い働きバチは、巣に戻ってきた採餌バチが採餌した花の蜜も集めます。

家バチはこの花の蜜を、貯蔵用に用意された巣房に蓄えます。

同様に、働きバチは戻ってきた採餌バチから花粉を受け取り、巣房に詰め込む作業を行います。

熟したハチミツと花粉の両方が集団の食料となるのです。

働きバチは腹部にワックス腺を持っており、ハチミツが詰まった巣房にフタをするためのシート状の蜜蝋を作り出します。

 

 

 

気候管理作業員(羽化後12~18日目)

 

 

① 扇ぎ係:

羽を羽ばたかせて風をつくり、気化した水分を利用して巣の中の涼しさを保ちます。基本的には、巣のエアコンの役割を果たします。

② 水運搬係:

この役目の働きバチは、扇ぎ係のハチと協力して活動します。彼女らの仕事は、近くの水源から水を集め扇ぎ係のハチの元へ運び、扇ぎ役のハチの後方に水を撒くことです。

そうすることで、ハチの巣を冷やすことができるのです。

 

 

 

建設作業員(羽化後12〜18日目)

 

 

ミツバチは自分で蜜蝋を作リ出すことができます。

巣の建設作業員は他のミツバチからも蜜蝋も受け取り、それを使ってさらに巣を作ります。

 

 

警備員(羽化後18~21日目)

 

 

花の蜜や花粉の採取のために巣の外へ出ていく前に家バチが行う最後の仕事は、巣の警備です。

巣に戻ってきたハチに馴染みのある匂いがするかどうかをチェックし、身構えて警戒するのです。

同じ匂いの家族だけが中に通されるのです。

他の巣に属するハチが、警備員を花の蜜で買収して中に入ることもありますが、これらのスパイハチは、少量のハチミツや花粉を盗んで去って行きます。

 

 

 

採餌者(22~42日目)

 

 

人生の半分を終えた働きバチは、巣箱の外に出て、畑のハチの仲間入りをし、最初のオリエンテーション飛行を行います。

まず巣箱に向かって、入り口の周りを上下左右に飛び回り自分の家の位置を確認します。

それから巣の周りを回り始め、徐々にその範囲を広げ、最終的には家に帰るための目印を覚えていくのです。

 

 

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女王バチの世話をしている時に体に付着した、女王バチフェロモン(QMP)を巣全体に拡散させるという付随的な役割が働きバチにはあり、この拡散で、他のハチに女王バチが健在であることを伝えるシグナルを送るそうです。

 

ミツバチの動作にはすべてに意味があるようです。

知りませんでした。素晴らしい生き物です。

 

 

本日でこのアルバータ州から届いた蜂蜜情報について、最後のUPとなります。

知らなかったことを知ることは、本当に充実した良い時間を過ごしたように思うことがあります。

良かったです。

色々と知ることができました。

 

 

次回はカナダ外交官(リサさん)から届いた情報をUPします。

ぜひこちらも楽しみにしてください。

 

 

本日も長い一日どうぞお気をつけて。

年末になり、お忙しい日々を過ごされているかと思います。

お身体にはくれぐれもお気をつけて。

風邪などひかれませんように。

 

 

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