Canadian Food Style Vol.46
Vol.39、
カナダ・アルバータ州のミツバチの巣から(前編)はこちらに。
前回の Vol.45、
カナダ・アルバータ州のミツバチの巣から(後編No.3)はこちらに。
Canadian Food Style
*画像をクリックするとカナダの「食」のサイト、Canadian Food Style へ飛びます。
*どうぞページ、なかほどからお読みください。
前回の続きより、
続いて、ハチミツの巣箱は採蜜室に運ばれ、ハチミツが詰まった巣板は鋭利で熱された刃を備えた「アンキャッピングマシーン(フタ取り機)」と呼ばれる機械に通されます。
これにより、ハチミツを各巣房に閉じ込めている、蜜蝋の薄いフタの層を切り取っていきます。
「アンキャッピングマシーン」を通過した巣板は、手作業でフタの取り残しを確認し、取り残しがあれば人の手で取り除きます。
非常に細かい作業ですが、巣房のフタが除去されなければハチミツが流れ出ないので、重要な工程です。
巣房のフタを取り除いた巣板はコンベヤーで「抽出機」に運ばれます。
抽出機は大きな回転盤で、1つ1つの巣板をしっかりと固定し、安定した遠心力で巣板からハチミツを抽出するのです。
抽出機は、一度に60~120個の巣板を保持します。抽出機の稼働中は雨が降っているような音がして、辺りに甘い香りが漂います。
ハチミツは抽出機から比較的大きなサイズの蜜蝋を収集する貯留槽に流れ込みます。
この貯留槽に集められた蜜蝋は安定的に作動するポンプの力で特別な「熱交換器」を通り、35℃に保たれるまで穏やかに温められます。
これは、「ハチミツ/スピンフロート」と呼ばれる次の機械工程を進めるのに最適な温度です。
この時点では、まだ多くの蜜蝋の細かい粒子がハチミツに残留しています。
ハチミツを「スピンフロート」にかけることによって、遠心力で蜜蝋を分離し、ハチミツと蜜蝋の引力や重さの違いを利用して、それぞれを「スピンフロート」に取り付けられた別々のタンクに排出します。
「スピンフロート」で分離されたハチミツは、多くの場合、バッフル板付きの最終分離タンクに送られます。
タンク上部に溜まる残りの蜜蝋粒子をすくい取ることで、純粋なハチミツだけを抽出できるのです。
その後、ハチミツは6~24トンまでの大きな貯蔵タンクにポンプで送り込まれます。
通常は最後にもう一度24時間、ハチミツを落ち着かせた後、採取したサンプルを食品検査機関で分析します。
対日輸出では、すべてのサンプルはアルバータ州政府の検査機関に送られ、色、水分、糖の組成、化学物質の混入がないことを厳しく検査されます。
また、サンプルは日本にも送られ、必要であれば出荷前に追加の品質検査が行われます。
次に、ハチミツは満杯で重さ約272kgにもなる新品のドラム缶、または生ハチミツとして販売する目的で様々なサイズのボトルに詰められます。
もしくは、小売用にパッケージングされる場合は、消費者用の小さな瓶やボトルに充填するための、より小さな特別なパッケージタンクに移されます。
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
「対日輸出では、すべてのサンプルはアルバータ州政府の検査機関に送られ、色、水分、糖の組成、化学物質の混入がないことを厳しく検査されます。」
こんなにすごいことがされているとは。
カナダの方達はきちんとされている、といつも思っていましたがやはり。
取り組みが違います。
アルバータ州の蜂蜜は安心できるのです!この監査体制はありがたい。
今晩もどうぞお気をつけて。
また明日に。