Canadian Food Style Vol.44
Vol.39、
カナダ・アルバータ州のミツバチの巣から(前編)はこちらに。
前回の Vol.43、
カナダ・アルバータ州のミツバチの巣から(後編No.1)はこちらに。
Canadian Food Style
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*どうぞページ、上部1/5 ほどからお読みください。
ハチミツ
実は、人間の体は複雑な構造を持つ商業的に生産された糖分をそのまま吸収することができません。
このような糖分を吸収するには、まず膵臓で単糖に分解する必要がありますが、 これは膵臓に大きな負担を強いるプロセスです。
ハチミツの成分は約80%が天然の単糖、約20%が水分であることからわかるように、複雑な構造の糖はミツバチの魔法のような加工プロセスを経て単糖に分解されます。
その結果、私たちはハチミツから簡単に単糖を摂取でき、長時間に渡ってエネルギーを持続させることができるようになります。
これはエネルギー保持の目的ではキャンディより果物の方がより適しているのと似ています。
ハチミツがぎっしりと詰まったミツバチの巣房で、ミツバチが長期保存や消費に必要な量を超過していると判断したものは、キャッピングと呼ばれる蜜蝋の薄い層で封印されます。
ミツバチは、これがハチミツの水分保持に有効であることを本能的に知っているため、ハチミツの食感や栄養価、美味しさを保つことができるのです。
ミツバチはハチミツを冬の休眠期の非常に効率的なエネルギー源として摂取し、自らの生命を維持します。
養蜂業界では、過剰に作られたハチミツのみを採取します。
春の採餌シーズンまでミツバチの個体群を維持するために、巣箱には常に十分な量のハチミツが蓄えられています。
ミツバチは自分たちの生命維持のため、休眠期である冬も含め一年を通して効率の良い食料としてハチミツを作っています。
私たち人間はそれに便乗しているに過ぎないのです。
商業的な採蜜産業では、巣箱の中の過剰なハチミツを採取、包装し、販売します。
巣箱の中には、翌年の春に再び活動を始めるまでの間、ミツバチの個体群を維持するのに十分なハチミツが残されていますが、冬の間、ミツバチに砂糖を与えることもあります。
花粉の話
採餌バチの多くはハチミツの生産に用いる花の蜜の採取に専念する一方、採餌バチの約15~30%は花粉を集めています。
花粉はミツバチの主なタンパク源であるビーブレッド(ハチパン)の原料となるだけでなく、脂質、ビタミン、ミネラルなどの供給源にもなります。
腐敗防止のため、ミツバチは唾液腺から分泌される酵素や酸を花粉に添加します。
春は花粉の重要度がさらに増します。
ミツバチが運ぶ花粉は、冬の休眠期間を経た女王バチの産卵を誘発する要因のひとつとなります。
最近では、シリアルやヨーグルト、オートミールなどにかけたり、自家製グラノーラに加えたり、スムージーに混ぜる目的でビーポーレン(花粉荷)が販売されています。
ビーポーレンは多くのビタミン、ミネラル、抗酸化物質を含む非常に健康的な食品ですが、(妊娠中や授乳中の方は摂取を控えてください)巣箱から取り出したばかりの温かく新鮮なビーポーレンもとても美味しいのです。
パントリー、冷蔵庫、冷凍庫などの冷暗所で直射日光を避けて保管してください。
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花粉、食べたことがあります。
タンポポを食べているような綿毛を食べているような不思議な食感でした。
(栄養価も高いそうです!おぉ。)
後編No.2 でこの情報量です。
申し訳ありません。とても3つに分けての情報発信では足りないことがわかりました。
多分レシピも含め5つ~6つに分けての発信になりそうです。
是非とも皆様、ハチミツ通・ミツバチ通・養蜂通になって頂けますように。
本日もどうぞお気をつけて。
続きはまた明日に。