週に一度アメリカ穀物協会さんに教えてもらって皆様に伝える、「ソルガムきび」について。
ソルガムきびの話。Vol.7
Vol.6ソルガムきびの地中海風スープの作り方とソルガムきびの基礎知識No.3はこちらに。
本日は栄養満点ソルガムきびのポテトグラタンの作り方とソルガムきびの基礎知識No.4。
—画像出典:アメリカ穀物協会
ソルガムきびの基礎知識No.4
米国でのソルガムきびの分類:
ソルガムきびのブラック、ブラウン、紫、赤などの品種によって異なる色味にはソルガムきびの栄養素の一つ、タンニンによるものです。
米国では、米国・連邦穀物検査局(FGIS)による穀物規格を設け、タンニンの含有量と色によって4種類に分類しています。
*タンニンとは:
タンニンは特定の性質に対して冠せられる、化合物を分類するための名称である。
しかし化学の分野では1990年頃からこのような性質ではなく化学構造で分類した名称を優先することが多くなっており、このためタンニンという名称が用いられる機会は減っている。
タンニンの定義に合致するような化学構造上の分類名がないため、より広い範囲にあたるポリフェノール化合物の一部として呼ばれることが増えている。
ただし食品化学などの分野では、便宜上これ以降もタンニンという名称が用いられている。(Wikipedia より)
・ソルガム
種皮に色のついていないホワイトソルガムきびの割合が98%以下、タンニン・ソルガムきびの割合が3%以下でタンニン含有率の低いもの。
・タンニン・ソルガム
種皮に色のついたものが多く、無タンニンのソルガムきびが10%以下、タンニン含有量は多い。
・ホワイト・ソルガム
種皮に色のついたものがなく、多種のソルガムきび含有量が2%以下でタンニン含有量は少ない。
・ミックスソルガム
どの規格にも適合しないソルガムきび。
—画像出典:アメリカ穀物協会「ホワイト・ソルガム」
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ソルガムきびにはもともと色の違いがあり、その違いはタンニンの含有量の違いなのですね。
よくわかりました。
日本では現在、食品用ではホワイトソルガムきびのみ流通しているそうです。
次回は世界のソルガムきびについて。
米国以外のソルガムきびの事情を教えて頂きます。
どうぞ楽しみにしていてください。
アメリカ産ホワイトソルガムきびの粉はこちらに。
ボブズ レッドミル グルテンフリー ソルガム粉
950円(税込)!
そして料理です。
ソルガムきびのポテトグラタンの作り方
—レシピ・画像出典:アメリカ穀物協会
材料:2人分
ベーコン 4枚
じゃがいも 1個
玉ねぎ 1/2個
塩 少々
こしょう 少々
ソルガムきび粉 大さじ2
(上記に登場:ボブズ レッドミル グルテンフリー ソルガム粉 大さじ2)
バター 30g
牛乳 1カップ半 (300cc)
シュレッドチーズ 50g
パセリのみじん切り 大さじ1
※使用する粉は、もしホワイトソルガムきび全粒粉を使用しても美味しさに変わりはなく、栄養価はアップします。
作り方:
1. フライパンにバターを入れて中火にかけます。
2. ベーコン、玉ねぎ、スライスしたジャガイモに塩、コショウを入れて炒めます。
3. ソルガムきび粉を加え全体にまぶしながらよく混ぜます。
(ソルガムきび粉をボトル(容器)に入れておくと便利です。)
4. 粉っぽさが無くなったら、牛乳加え、クリーム状になるまでかき混ぜます。
5. <4>を油を塗ってある耐熱容器に流し込みます。
6. シュレッドチーズをのせて、220℃のオーブンで15分、焼き色が付くまで焼きます。
7.みじん切りのパセリをのせて完成!
出来上がりです。
ぜひ、栄養満点ソルガムきびのポテトグラタンをご自宅で。