カナダの「食」に関するウェブサイト、Canadian Food Style について1Pずつご紹介致します。
今日は毎月一度届く、カナダの外交官からの情報について。
毎月一度届く、カナダの外交官からの情報、
今のカナダを知りたい! 毎月届くカナダの食情報
リサさんより。
グルメ好きの皆さん、はじめまして、カナダ大使館のリサ・マリン(一等書記官)です。
私は2018年の夏に外交官として来日し、現在は商務部でCPTPPの担当など、カナダと日本の貿易関係の促進に向けて、いろいろ活動しています。
その活動の一環として、キッチンガーデンを通してカナダの美味しい食品・食材を紹介をしていきたいと思います。
私はカナダの西海岸にあるバンクーバーで生まれ育ちました。
バンクーバーといえば、世界中の人たちが集まった町なので、幼い頃から世界中の食べ物に出会うことができました。
子供の頃はやはり食べることに夢中でしたが、今は料理を「作る」・「味わう」・「楽しむ」ことが大好きです。
そして、食いしん坊の私にとって、その土地ならではの食文化に触れるのが最大の楽しみなので、今家族と日本に住む経験ができ、幸せです。
よく日本人の友達に「カナダを代表する料理はどんな料理なの?」と聞かれますが、まだ国としての歴史が浅いので、日本みたいにユネスコ無形文化遺産に登録されるような代表的な料理はありません。
とは言っても、ソールフードはあります!
それはフランス語圏のケベック州やオンタリオ州へいけばよく出会える「poutine・プーティン」という一皿です。
フライドポテトにグレイビーソースとチーズカードをたっぷりかけた料理です。
見た目はB級グルメかもしれないけど、揚げたてポテトと温かいグレイビーソースととろけたチーズをカナダのさむ~い冬に食べると体が温まり、とても美味しいです。
そして、「カナダを代表する物」といえば「メープル」又は、「メープルシロップ」を想像する人は少なくはないと思います。
それは当然だと思います。メープルは国旗についてますしね。
そして、メープルシロップに関しては、カナダは生産量・輸出量ともに世界一!
ケベック州、オンタリオ州、ニューブランズウィック州、ノバスコシア州の4つの州で生産されています。
時々、「なぜメープルシロップの値段が高いの?」と聞かれますが、それは1Lのメープルシロップを作るのに、約40Lのメープルウォーター(樹液)が必要なんです。
着色料や添加物は一切含まれず、ひたすら樹液の水分を飛ばして作られます。
そう、カナダ産のメープルシロップは、サトウカエデの樹液を煮詰めて作る100%ピュアな自然食品です。
パンケーキなどお菓子作りに欠かせないものですが、実は日本の調味料ともよく合うので、美味しい和食が作れます。
家では子供がまだ小さいので、できるだけ砂糖を控えめに料理を作っていて、砂糖やみりんに変えてメープルシロップを使っています。
毎日のおかず作りに活用しています。皆さんもぜひ試してみてください。
このコラムを通して毎月カナダの食材・食文化、レシピ、知識などについて色々紹介をしていきたいと思います。
なにか聞きたいことがあったら、気楽に連絡をしてください。
よろしくおねがいします。
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月に一度、リサさんの得意料理やそのレシピ、小さい頃何を食べてきたか、毎日朝・昼・晩と何を食べているか、ママの味は、最新の食事情は、など多岐にわたる情報が届きます。
(いまならばケータリング情報などもあるかもしれません。)
知らなかった「食」から見るカナダです。
ぜひ楽しみにして頂けると幸いです。
Canadian Food Style ですが、なかなか一度にすべての情報を知ってもらうことは難しいと思います。
私もつきっきりで毎日対応して4か月。
やっとどうにか(それでもまだまだですが)、少し理解することができるようになった気がしています。
順にご紹介して参ります。
少しずつカナダを知ってもらい、カナダの「食」に興味を持って頂き、皆様の食の世界が広がりますように。